【レビュー】コンパクトでパワフル。HARIOの「スマートGハンディコーヒーグラインダー」を使用してみました。
COFFEE NEWS 2020.06.25
アウトドアシーンで挽きたての豆を使ってコーヒーが飲みたい。
そんな需要が高まってきているように思います。
コンパクトな手動ミルもさまざまな種類がありますよね。
現在HARIOから発売されているのは、「スマートG ハンディーコーヒーグラインダー」
持ち運びしやすいサイズで、手動としても電動としても使えるミルです。
今回はHARIOさんからこの「スマートG ハンディーコーヒーグラインダー」をサンプルとしてお借りしました。
私、持ち運びできるサイズの電動ミルを使うのは初めてです。
さっそく実際の使用感をお伝えします。
LIST OF CONTENTS
コンパクトで軽い
部品を並べるとこのような感じ。
左からハンドル、ミル部分、モバイルスティック、上が専用ホルダー、下が充電ケーブルです。
ハンドルとミル部分を繋げると手動ミル、
モバイルスティックとミル部分を繋げると電動ミルになります。
電動として使用するときはこのような感じ。
モバイルスティックとミル部分を専用のホルダーで繋げています。
全長40cmほど。結構長いな、と感じます。
モバイルスティックのスイッチを押すと、グラインドされます。
写真のようにパーツを繋げると長く感じますが、
ミル部分・モバイルスティックの長さはそれぞれ20cm弱。
収納する時はコンパクトにできそうです。
部品全て合わせると550gほどで、500mlのペットボトルとほぼ同じ重さ。
アウトドアシーンでも荷物にはならない重さだと思います。
ミルの実力は十分
ミルの刃はセラミック製で、コニカル式(臼式)。
コニカル式は多くの手挽きミルや電動ミルに採用されています。
円錐状の刃が筒状の刃の間で回転し、豆を粉砕する仕組みです。
セラミック刃は金属刃よりも静電気が少なく、水洗いできるのが特徴。
挽き目は粗さ調節ツマミで調整します。
細かく調整できるため自由度が高いのがポイント。
一方で、ちょうど良い挽き目にするのが手間に感じるかもしれません。
ホッパーの容量は24g。
少なめに感じますが、1,2杯用と考えれば妥当な量ですね。
今回は同じ豆を粗め・中間・細めの挽き目で10gずつ挽いてみました。
実際に挽き終えた粉がこちら。
粗め
挽き終わりまでかかった時間は16秒。
挽き目に多少のばらつきがありますが、極端に大きい粒はありません。
中間
挽き終わりまでにかかった時間は30秒。
こちらも挽き目に多少のばらつきがありますが、十分な揃い具合です。
細め
挽き終わりまでに50秒かかりました。挽き目は均一です。
どの挽き目でも、極端に大きい粒はなく期待以上の揃い具合でした。
ミルとしてとても優秀だと感じました。さすが HARIO。
浅煎りの豆にも負けないパワー
浅煎りの豆は細胞壁が分厚く、硬い状態。
焙煎が進むにつれて細胞壁は壊れて、柔らかくなっていきます。
なので、コーヒー豆は深煎りになればなるほどもろくなります。
そこで、パワーを検証するために浅煎りの豆を挽いてみました。
左が浅煎りの豆、右が前の項目で使用した豆です。
浅煎りだと豆の色が薄いことがわかります。
使用した豆は10g、挽き目は先ほどの中間の粗さと同じです。
挽き終わったものがこちら。
挽き終わりまでにかかった時間は30秒。
止まることなくスムーズに挽くことができました。
試しに同じ豆を手挽きしたところ、
挽き終わりまでに1分30秒かかりました。
途中何度もつっかかりながら、なんとか挽き終わりました。これは疲れます・・・。
浅煎りの豆を挽きたいときは電動ミルがあるとありがたいですね。
ただ手挽きをしてみて思ったことが1点。
ホッパーの蓋が緩いので、挽いている途中で開いてしまいます。
浅煎りの豆だと途中でつっかかることが多く、その度に蓋がカパカパするのは少し不安でした。
お手入れする際はこんな感じに分解できます。
細かいパーツもあるので、アウトドア時だと無くしそうで不安。
一方で、分解して細かいところまで掃除できるのは嬉しいですね。
長所と短所
一長一短な部分もありますが、長所と短所をあげるとこのような感じ。
・長所
コンパクトで持ち運びしやすい。
アウトドアシーンで簡単に豆を挽くことができる。
挽き目が均一。
分解して掃除できる。
・短所
1度に挽ける豆の量が24gと少ない。
粗さの調整が手間。
手挽き時は蓋が緩くて不安。
アウトドア時に細かいパーツを失くしそう。
頻繁にコーヒーを飲む方であれば置き型の電動グラインダー、
初めてミルを使って豆を挽いてみる方であれば安価なミルをオススメするところ。
なので、持ち運びできる1万円ちょっとの電動グラインダーは、立ち位置が難しい商品といえます。
私がオススメするとすれば、たとえばこんな方。
・自宅でコーヒーに少しこだわっていて、アウトドアシーンでもこだわりのコーヒーを飲みたい。
・そんなに大きい電動ミルはいらないけど、手挽きのめんどくささから解放されたい。
ただ、このミルはエンターテイメント性があるコーヒーの新しい体験を目指してつくられたものだそう。
私も実際、このミルを見たときは「コンパクトな手持ち電動ミルって珍しいなあ」と思いました。
特徴を活かすなら例えば、出先でコーヒーを振る舞う場面。
そんな時に話題の一つとして活躍してくれそうです。
ちなみに、HARIOから発売されている手挽きミル、「MSS」シリーズと「MSG」シリーズ。
モバイルスティックはこの2種類のミルに対応しているので、ご家庭にある手動ミルが電動になるかも・・・!
いかがでしたでしょうか。
いつも豆を手挽きしていると、だんだんとおっくうになってくるもの。
この電動ミルがあれば、より快適にコーヒーを淹れることができそうです。
気になった方はぜひチェックしてみてください。
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HARIO から発売されている手挽きミル
「MSS」シリーズと「MSG」シリーズ