丸美珈琲店 後藤栄二郎さんに教えてもらった！「Panasonic – The Roast（ザ・ロースト）」のすごいところ！

まずそもそもThe Roastとはどんなサービスかを簡単にご説明！

The Roastには現在BasicとExpertの2種類のサービスがあり、
どちらのサービスも焙煎機本体の購入が必要です。

大きな違いはどんな所かというと・・・

Basic：
毎月届くコーヒーの生豆を専用アプリにインストールされている焙煎人（ロースター）のレシピを使って簡単・気軽に焙煎できるサービス。

Expert：
Basicのサービスに加え、焙煎温度・時間・風量等を自分で設定したプロファイルを作成し、自分流の焙煎を楽しめるサービス。

その他の仕様の違いについてはパナソニックの公式サイトにてご確認ください！

【Panasonic/The Roast（ザ・ロースト）】
https://panasonic.jp/roast/

ちなみに、The Roastはイギリスのイカワ社製の焙煎機と似ていると言われることがあります。
これは、パナソニックが基本的なデザインや構造の情報をイカワから提供をしてもらい、日本の技術を組み込んで製造したのがThe Roastだからだそうですよ！

それではThe Roastによる焙煎の流れをみていきましょう！
まずは専用アプリをダウンロードしたiphoneやipad等の端末を使って生豆のデータを読み取り。
読み取りは生豆パッケージについているQRコードを端末でスキャンするだけですごく簡単です。

焙煎度合いは浅煎りから深煎りまで３種類から選択可能。
ここではブラジルのコーヒー豆をミディアムの設定で焙煎しました。

それぞれのコーヒー豆の味わいなどの情報は、アプリやサービスに付属のJOURNEY BOOKに詳しく掲載されています。

設定した生豆と焙煎度合いのデータを焙煎機に送り、予熱などの準備が完了したら生豆を投入！

焙煎が終わるまでの温度調整や冷却などは全て焙煎機が自動で行ってくれるのでラクラク。
操作のタイミング等は全てアプリで確認できるので迷うことなく操作ができました！

焙煎の残り時間はアプリで表示。わかりやすい。

焙煎開始直後。 ぐるぐるーと高速で生豆が回転しながら焙煎が進んでいきます。
※窯の中を見やすくするために焙煎機の上にライトを乗せています。

しばらくするとだんだん見慣れたコーヒー豆の色合いに近づいてきました。
焙煎の進行度合いとともに変わっていくコーヒー豆の色や香りをダイレクトに感じとれるので、飽きずにずっと見ていられます。

焙煎中の窯の様子を撮影したのがこちら。
掃除機のようなブオーン！という音がするかと思っていましたが、意外と静かだなという印象を受けました。

焙煎が進むにつれて剥がれるコーヒー豆の薄皮、チャフが自動的に瓶に回収されます。

焙煎が終わったらチャフがたまった瓶を外します。
この時は焙煎後の冷却も含め、10分ほどで焙煎が終了。

空の瓶を入れ、ボタンを押すと焙煎完了したコーヒー豆が一気に瓶に入ります。

焙煎したコーヒー豆を広げるとこんな感じ。綺麗に焼き上がっています！

焙煎したてのコーヒー豆を使い、後藤さんがコーヒーを淹れてくださいました！
ドリップには丸美珈琲店オリジナルの抽出法、NEW WAVE DRIPを使用。

NEW WAVE DRIPは一気にお湯を注ぎきってしまうのが特徴的！

この淹れ方は「コーヒー豆を買ってもお店みたいに美味しくコーヒーを淹れられない」というお客さんの声から生まれたドリップ方法。

「簡単にコーヒー豆の風味を引き出せる方法があれば、ご家庭でも様々なコーヒーを楽しんでいただけると思い考案した、丸美珈琲店独自の淹れ方なんです。」と後藤さん。

淹れていただいたブラジルのコーヒーは全体的にバランスがよくとても飲みやすい！
爽やかな酸味と香ばしい匂いが楽しめるコーヒーでした。

The Roastは連続焙煎が可能で、体験会中はほぼ常時稼働。
時間内に5回の焙煎ができました。

体験会で最初に焙煎したのがこちらのルワンダのコーヒー豆。
焙煎度合いはミディアムで設定。
特徴である甘みをしっかり感じられる仕上がりになっていました！

続いてはダークローストにすることで強い苦みを楽しめるインドネシア。
深煎りでもしっかりと焙煎できていますね。

最後はライトロースト設定のエチオピア。
他のローストに比べると出来上がりの色にちょっとバラつきが。

なぜ出来上がりに差が生じたのか後藤さんに聞くと、
「全ての色が揃っているのが理想なんですが、コーヒー豆は農作物なので、未熟なものや熟し過ぎたものが入ってしまうことがあります。
熟度がバラバラだと焙煎した豆の色が揃わないんです。
なので、並べてみて明らかに色がおかしいものは取ってしまうのがおすすめです。」と丁寧に教えてくださいました。

そんなエチオピアのコーヒー、ちょっと不安でしたが飲んだ印象は・・・すごく美味しい！
華やかな酸味と香りが特徴的ですっきりした後味！
この日いただいたコーヒーの中で一番好きな味わいでした！

ここからは丸美珈琲店の現役焙煎人である後藤さんから見たThe Roastの魅力についてお伝えしていきます！

まずはThe Roastの高い再現性について。

一般的な小型焙煎機のネックは外気温の影響を受けやすく焙煎度合いが安定しないこと。
一方、The Roastは外気温等の影響による焙煎の不安定さを解消する内部構造と高度な温度センサーの設置により高い再現性を実現。

後藤さんは実際にThe Roastを使って何度か焙煎を行い、毎回ほぼ設定した通りの熱を入れることができ、再現性が高い焙煎機だとわかったそうです。

焙煎中は手前の穴から煙と香りが出てきます

続いて、焙煎時の香りをダイレクトに感じとれる点について。

The Roastで焙煎をすると、出てくる煙と一緒に香りを感じとれます。
これはプロの方にとっても重要なことで、ダイレクトに香りをとれるとコーヒー豆がどんなポテンシャルを持っているかを見極められるそうです。

最後はわかりやすい操作性。

「海外の機械であるイカワは実際に使うと日本語での説明がなく、操作がけっこう難しい。
The Roastは日本語で操作できるのに加え、国内の消費者向けのプログラムをどんどん開発しているので、家庭でも使いやすい焙煎機だと感じます。」
と後藤さんは話してくださいました。

というわけで今回の体験会でThe Roastについて感じたことを３つにまとめると・・・

◯アプリを使って簡単操作で手軽に焙煎が楽しめる

◯プロが実際に使用して認めた高い再現性

◯コーヒーの生豆はそれぞれ個性溢れるクオリティーの高いもの

The Roastについて個人的に感じた一番の魅力はとにかく操作が簡単だということ。
焙煎がはじまったらあとはマシンが自動で行ってくれるので、つきっきりで見ている必要がないのがすごくいいなと思いました！