
【10選+1】コールドブリューメーカーおすすめ。アイスコーヒー作りに
COLUMN 2023.07.24
いよいよ夏本番となり、皆さんアイスコーヒーを飲む機会も増えてきていると思います。
私も朝一番のコーヒーは、ここのところアイスコーヒー1択です。
急冷式のアイスコーヒーも良いですが、ドリップ時にお湯を扱うのがやはり暑いと感じますよね。
そんなときに便利なのが、コールドブリューです。
コールドブリューなら水にコーヒー粉を入れて放置するだけで、簡単にアイスコーヒーを作ることができます。
適当なサーバーやボトルに水を注ぎ、コーヒー粉をお茶パックや出汁パックなどの不織布製パックに入れて放置……でも良いのですが、この記事ではさまざまなコールドブリューメーカーをまとめてご紹介したいと思います。
一度にたくさん作れて便利なものや、インテリアとしてもときめくもの、抽出方法に一工夫あって味わいの良さが期待できるものなど様々なタイプをご紹介しますので、楽しみに読んでいただけるとうれしいです。
LIST OF CONTENTS
- コールドブリューメーカーには「浸漬式」と「滴下式」と「その他」のタイプがある
- HARIO コールドブリューコーヒージャグ N
- KINTO LUCE コールドブリューカラフェ 1L
- iwaki 水出しコーヒー&ティーハンディーサーバー1.3L (フィルター付)
- OXO コールドブリュー濃縮コーヒーメーカー
- HARIO スロードリップブリューワーハリオ雫
- iwaki ウォータードリップコーヒーサーバー
- TIMEMORE ウォータードリッパーセット コールドブリュー
- HARIO ウォータードリッパー・ウッド
- BATHTUB COFFEE SIMPLIFY the Brewer
- EPEIOS コールドブリューメーカー
- 番外編:HARIO V60ドリッパーを使った「氷出し」
コールドブリューメーカーには「浸漬式」と「滴下式」と「その他」のタイプがある
「コールドブリューメーカーって、麦茶を作るアレがコーヒーに置き換わっただけでしょ?」
と思っていたそこのあなた。
実はコールドブリューメーカーは、そう単純なものではないのです。
麦茶のようにコーヒー粉を水に浸けて抽出させる「浸漬式」タイプもありますが、水滴がコーヒー粉を通り抜けてぽたぽたと落ちていく「滴下式」タイプというものもあります。
また、「その他」とまとめてしまっていますが、浸漬式でも滴下式でもないタイプのコールドブリューメーカーもあります。
後から詳しく紹介しますが、なんと電動で水出しコーヒーが作れるマシンまであるのだそうです。
見た目の好みや機能性、期待できる味わいなどで、お気に入りのコールドブリューメーカーを見つけてみてください。
HARIO コールドブリューコーヒージャグ N
まずはお馴染みHARIOさんから、シンプルな浸漬式のコールドブリューメーカーをご紹介します
本体は耐熱ガラスで、フタ・ストレーナー・ホルダーがステンレス製となっています。
容量は1リットルで、商品紹介ページでは「8杯」分のコーヒーを一度に作ることができると書かれていました。
HARIOさんのコールドブリューメーカーは他にも種類がありますが、こちらはコーヒー粉を入れる部分がステンレス製となっているので手入れのしやすさが期待できます。
ストレーナー(粉を漉す部分)の素材によっては着色が気になってしまうので、洗いやすさや着色した場合の落としやすさは要チェックポイントです。
使い方は簡単。
コーヒー粉と水を規定量入れて、冷蔵庫で8時間抽出するというシンプルなタイプのコールドブリューメーカーです。
価格もお手頃なので、コールドブリューメーカーデビューとしておすすめです。
KINTO LUCE コールドブリューカラフェ 1L
続いてこちらもお馴染みのKINTOさんの浸漬式コールドブリューメーカーです。
(アイスティーの抽出用としても使用可能だそうです)
こちらも容量は1リットルで、一度にたっぷりアイスコーヒーを作ることができます。
デザインが可愛いのがイチオシポイントです。
食洗機の使用も可能なので、食洗機ユーザーさんにはこちらが使いやすいでしょうか。
使い方はHARIOさん同様、水とコーヒー粉や紅茶の葉を規定量入れて、冷蔵庫で8時間抽出するだけです。
こちらはメッシュが細かく微粉が気にならないというのが推しポイントでもありますが、コーヒーの油分で目詰まりしてしまうことが心配でもあります。
iwaki 水出しコーヒー&ティーハンディーサーバー1.3L (フィルター付)
これまでご紹介した浸漬式コールドブリューメーカーよりも安価なタイプがiwakiさんから販売されています。
HARIOに並ぶ有名な耐熱ガラス会社でありながら、手の届きやすい価格で販売されているのが魅力的です。
こちらは容量が1.3リットルと少し大きめ。
食洗機に対応していて、フィルターの底が取り外せるので抽出後のコーヒー粉を捨てやすいのがうれしいポイントですね。
一方で、フィルターが下の方まで届かないので、少量だけ作りたいという場合にはコーヒー粉が水に浸らないという心配があります。
毎回1.3リットルたっぷりと作りたい人向けだということに注意が必要です。
OXO コールドブリュー濃縮コーヒーメーカー
浸漬式コールドブリューメーカーと言うと「麦茶のボトルにフィルターが付いているような感じ」の形状をイメージされる方が多いと思いますが、これは使い方が全く異なります。
上部タンクにコーヒー粉を入れて、上から水を規定量注いだら常温で約12~24時間、冷蔵庫で20~24時間放置します。
少し長めの抽出時間となっていますね。
抽出が完了したらガラスカラフェ(下部のガラス瓶)に上のタンクを載せます。
するとタンクからコーヒーが自動で注ぎ落ちてきます。最後まで注ぎきったら出来上がりです。
OXOのコールドブリュー濃縮コーヒーメーカーは商品名に「濃縮」と書いてあるように、抽出されるコーヒーはとても濃いものです。
「コーヒーの原液」とでも言いましょうか、飲む際は水やミルクで2倍~3倍に薄めて飲むのだそうです。
おうちでカフェオレベースが作れるようなイメージの商品ですね。
コーヒー豆をたっぷりと使って濃いコーヒー液を抽出し、それを水(やミルク)で割ることによって、雑味が少なくて飲みやすいコーヒーを作ることができます。
私もこのコールドブリュー濃縮コーヒーメーカーを持っていて愛用していたのですが、数日分のコーヒーを一気に作ることができるのでとても便利でした。
HARIO スロードリップブリューワーハリオ雫
ここからは滴下タイプのコールドブリューメーカーを紹介していきます。
まずはやはりHARIOさんから。
コーヒー粉をセットし上のボトルに水を入れると、適切なスピードで水が落ちていき、1時間ほどで抽出が完了するという仕組みです。
浸漬式のコールドブリューメーカーよりも一度に作れる量は少なめで、600mlとなっています。
スピード調節がいらないので難しく考える必要はなく、お気に入りのコーヒー粉の粗さだけ決まってしまえば、あとは美味しくコーヒーを淹れることができるようになります。
滴下式のコールドブリューメーカー初心者さんには扱いやすい商品です。
iwaki ウォータードリップコーヒーサーバー
続いてiwakiさんの滴下式コールドブリューメーカーをご紹介します。
こちらはHARIOさんより少し小さめで、一度に作れる量は440mlとなっています。
全面ガラスで見た目が可愛らしく、グッドデザイン賞を受賞しているというのも納得です。
HARIOさん同様、滴下スピードの調節がいらないのでこちらも初めて滴下式コールドブリューメーカーを使うという人におすすめしやすい商品です。
一度に作りたい分量に合わせて、HARIOさんとiwakiさんと、自分に合ったものを選ぶと良いのではないかなと思います。
iwakiさんのウォータードリップコーヒーサーバーで注意が必要なのは、ガラス本体は食洗機対応であるものの、フィルターや水タンクは食洗機NGであるということです。
一見「食洗機対応」の表示が目に入りやすいですが、全ての部品を食洗機で洗うことはできませんので、気を付けてください。
TIMEMORE ウォータードリッパーセット コールドブリュー
安価で質の高いコーヒーミルやスケールで有名なTIMEMOREさんも、コールドブリューメーカーを販売しています。
滴下式ですが、これまで紹介した2商品とは異なり、こちらは水の滴下スピードを好みで調節することができます。
商品正面のダイヤルが滴下スピードを調整する部分で、抽出の途中でスピードを変えることも可能です。
自分好みのスピードを探求したい、こだわりたいコーヒーラバーにおすすめのコールドブリューメーカーです。
容量はこれまでご紹介した中で一番小さい400mlまでとなっていますので、「一人用サイズより少し大きいかな」くらいでイメージしてみてください。
(一般的なマグカップがおよそ300mlくらいです)
HARIO ウォータードリッパー・ウッド
「滴下式のコーヒー抽出器具」と聞いて頭に思い浮かべるのは、喫茶店でまれに見かける壁際にそびえ立つ大きな水出しコーヒーセットではないでしょうか?
家庭用サイズでまるで喫茶店のような雰囲気が楽しめるコールドブリューメーカーが、HARIOさんから販売されています。
ぽたぽたと水が落ちていき、コーヒー粉の層を抜けてサーバーへ滴り落ちる。
まるで砂時計が時間の経過を教えてくれるように、見ているだけで心が落ち着くような、あの憧れのコーヒー体験を自宅で味わうことができます。
出来上がり容量は780mlと大きめサイズ。高さも50cm近くあり存在感がありますが、インテリアとしても楽しむことができるでしょう。
もちろん、水滴の落ちるスピードも調節することができます。
喫茶店のような本格的なコールドブリューを楽しみたい方、おうちカフェを充実させたい方には憧れの器具だと思います。
BATHTUB COFFEE SIMPLIFY the Brewer
最後に浸漬式でも滴下式でもない「その他」に分類されるコールドブリューメーカーをご紹介していきます。
まずご紹介したいのが、BATHTUB COFFEEさんのSIMPLIFY the Brewerです。
知っている人は知っている「一投式で安定した味わいを出せるドリッパー」です。
コールドブリューメーカーとして開発されたものではないのですが、極細挽きにすることで水出しコーヒーを作ることができます。
ホットコーヒーにもアイスコーヒーにも応用できるSIMPLIFY the Brewerは、コーヒータイムを楽ちんにしたいときに特に大活躍してくれます。
EPEIOS コールドブリューメーカー
次にご紹介するのが、電動式で水出しコーヒーをすぐに作ることができるびっくりの商品です。
350mlサイズと680mlサイズの2サイズ展開となっています。
上部にバッテリーがあり、真空の加圧と減圧を繰り返すことでコーヒー粉を入れたタンク内を水が循環し、コーヒーが抽出される仕組みです。
350mlサイズでは10分、680mlサイズでは15分で抽出が完了します。
通常コールドブリューを作る場合は一晩かかってしまうので、たった10分~15分でコールドブリューが完成するのは画期的ですね。
気になる点としては、微粉によるものなのか出来上がったコーヒーの液色が濁ってしまうことと、「雑味が出る」「味が薄い」などのレビューも散見される点です。
「細かな味の違いは気にならないから手早く水出しコーヒーが作れれば良い」というタイプの方に向けた商品かなと思います。
番外編:HARIO V60ドリッパーを使った「氷出し」
コーヒー初心者から熟練のバリスタさんまで多くの人に愛されているドリッパーV60ですが、これを使ってコールドブリューコーヒーを作るレシピがありますのでご紹介します。
あの有名な粕谷哲さんがバズっていたレシピということで、ご存知の方も多いかもしれませんね。
この氷出しレシピでは、大きなサイズ(03)のV60ドリッパーを使用します。
作り方はこちらの動画から。
甘さと質感が「アゴが外れるくらい」の厚みで襲いかかってくる、とっても美味しいレシピだそうです。
粕谷さんの語彙でコーヒーの味わいを説明されると、とんでもなく美味しいのだろうなとワクワクしてしまいます。
私が説明する余地もなさそうですね。
このレシピでは氷が溶けきるまで1晩くらいかかりますので(室温にもよります)、時間がかかることにあらかじめ留意しておく必要があります。
夏に美味しい水出しアイスコーヒーですが、こんなにたくさんの種類の器具があったとは、改めて驚きました。
インテリアにすることも考えて見た目で選ぶのもよし、たくさん作れる方がいいから容量で選ぶもよし、手入れのしやすさで選ぶもよしです。
ちなみに、コールドブリューコーヒーは使う水によって味が変わるのか!? という実験を前の記事で行っています。
⇒【検証】水出しコーヒーは、使う水によって味が変わるのか!?【軟水・水道水・硬水】
併せてご覧いただけるとうれしいです。
冷たくて美味しいコーヒーで、暑い夏を乗り切りましょう!