【時間帯別オススメ】浅煎り?深煎り?どんなコーヒーが合うの?

【時間帯別オススメ】浅煎り?深煎り?どんなコーヒーが合うの?

COLUMN 2023.05.08

コーヒーラバーの皆さんは、どんな時でもどんなコーヒーでも美味しく楽しんでいらっしゃると思います。
どのコーヒーに対しても愛が止まらないですよね。私もです。

その時その時の気分に合わせて、たくさんある中から好きなコーヒー豆を選んで飲むのも一つの幸せの形でしょう。
選べる贅沢ってありますよね。

それはそれとして、シチュエーションに合わせてコーヒーを選ぶのも楽しいと思いませんか?

もちろんいつだって好きなコーヒーを飲んでくださって構わないのですが、「こんなシチュエーションにはこんなコーヒーも合うよ」というコーヒーヲタクなりの提案も紹介させてください。

これが絶対の正解という訳ではないですが、あなたのこれからのコーヒー選びの参考にしてもらえたら嬉しいです。
コーヒーの楽しみ方の幅を広げましょう!

朝の気合い!コーヒースタンドでは浅煎りでパワーチャージ

あなたはどんな時にコーヒーを飲みますか?
朝イチに飲むよ、という方も多いのではないでしょうか。

トーストとコーヒーで洋風な朝ご飯にするという方もいらっしゃるでしょうし、朝は時間がなくて家では食べられなくて、通勤・通学途中のコーヒースタンドでコーヒーだけ飲んで済ませるという方もいらっしゃると思います。

コーヒースタンドでぐびっと飲んでパワーチャージ。コーヒーの力で一日頑張れそうで、気合いが漲ってきますよね。
そんなシチュエーションでオススメのコーヒーは、浅煎りのコーヒーです。

慌ただしい朝のコーヒースタンドではあまり長居はせずにささっと飲んで、また会社や学校に向かって歩き出すことでしょう。
時間をかけずに飲むというシチュエーションでは、浅煎りコーヒーをより美味しいままで飲むことができるのです。

浅煎りコーヒーは時間をかけて飲んでしまうと……
・酸化が進んで酸っぱくなってしまう
・温度が下がって酸味を感じやすくなってしまう
と、酸っぱさを強く感じてしまいやすいのです。

ネガティブなフレーバーを避けられるので、短い時間でさっと飲むシチュエーションで浅煎りコーヒーを楽しんでみてください。
ほど良い酸味が、フレッシュな気持ちにさせてくれますよ。


疲れが溜まってきた午後には、甘いカフェオレでスイッチを切り替え

一日も半分が過ぎると、少しずつ疲れも溜まってきますよね。
頭もだんだん回らなくなってくるし、眠気も感じられるかもしれません。

そんな時には、一旦コーヒーブレイクを挟みたくなりませんか?

ガツンとした力強い味わいのコーヒーで脳味噌を叩き起こすのも良いですが、疲労が蓄積してきて効率も落ちてきているかな~という時には、糖分も一緒に摂取するのもオススメです。
糖は脳の栄養ですものね。

お砂糖を加えたカフェオレで一息吐いたら、気持ちも切り替わるはず。もう一踏ん張り頑張れそうです。
あまり長時間サボるわけにはいかないけれど、コーヒーを一杯飲むくらいの時間なら作れるのではないでしょうか?

甘いカフェオレなら、糖分で疲れも癒やされますし、牛乳のタンパク質が小腹を満たすお手伝いもしてくれますよ。


ゆっくり時間をかけたい時は、冷めても美味しい深煎りコーヒー

・家でコーヒー片手に映画を見たり
・居心地の良いカフェでコーヒーを飲みながら読書をしたり
・コーヒーをお供に友人とお喋りを楽しんだり

ゆっくり過ごしたいシチュエーションの傍らにコーヒーが寄り添ってくれることもあると思います。

時間をかけて飲む場面では、冷めても味が落ちにくい深煎りコーヒーがオススメです。
酸味が出にくく、コク深くてコーヒーらしい味わいがカップの最後まで続きます。

この時注意したいのは、フレンチプレスや金属フィルターは使わないようにすること。

フレンチプレスや金属フィルターで淹れると、微粉がどうしても混ざり込んでしまいます。
その微粉からコーヒーの成分が出続けてしまって、時間の経過と共に味が変わってしまうのです。
濃くなりすぎてしまったり、雑味が出てきてしまったりとクリーンさが損なわれてしまいます。

ゆっくり飲みたい時は、ペーパーフィルターやネルドリップで淹れた深煎りコーヒーをオススメします。


夜のまったり自分時間にはカフェインレスコーヒーを

一日頑張っておうちに帰ってきたら、自分へのご褒美タイムを過ごしたいですよね。
疲れを癒やして、ほっとリラックスできるひとときを作りたくなります。

「大好きなコーヒーが一番の癒やしなんだ!」という方も大勢いらっしゃるでしょうが……ちょっと待ってください。
夜にカフェインを摂るのは、睡眠の質を下げることになってしまいます。

普段からよくコーヒーを飲んでいて、カフェイン耐性が付いてしまっているからいくらコーヒーを飲んでも眠れるんだ、という人もたしかに少なくはないでしょう。
私自身も、コーヒーくらいではあまり眠気が覚めません。

なら飲んでもいいのでは? と思うかもしれませんね。

でも、実はそれでも良くないのだそうです。
カフェイン耐性が付いてコーヒーを飲んでも眠れる状態になっていても、睡眠の質は気付かないうちに下がってしまっているのです。

大好きなコーヒーを飲んでストレス解消をしたい気持ちもわかりますが、睡眠の質が悪くなってしまっては疲れが取れません。
よけいにストレスが溜まる悪循環に陥ってしまいます。

なので夜にどうしてもコーヒーを飲みたい時には、カフェインレスコーヒーを選ぶことをオススメします。

カフェインレスコーヒーなら、夜に飲んでも睡眠にはほとんど影響しません。
コーヒーの香りでリラックスできて、神経も落ち着くので眠りに入りやすくなる効果も期待できます。

より安眠作用を高めたい時は、牛乳をプラスしても良いでしょう。
寝る前にホットミルクを飲むと熟睡できると言いますから、カフェインレスコーヒーに温かい牛乳を混ぜて飲んでもその効果が期待できそうです。

夜にコーヒーを飲む時はカフェインに気を付けて、神経を安らげるような飲み方ができると良いですね。

関連記事:コーヒーは何時までなら夜の睡眠に影響が出ない?おすすめの飲み方とは


以上、シチュエーションに合わせたコーヒーの提案でした。

繰り返しになりますが、これが絶対の正解という訳ではありません。
コーヒーは好きな時に、好きなように飲んで良いものだと思っています。

自由にコーヒーを楽しむ日々の暮らしの中で、何のコーヒーを飲もうかなと迷った時にこの記事がコーヒーを選ぶお手伝いになれば嬉しいです。

スピーディに飲む時は浅煎りを、疲れてきた昼下がりには甘いカフェオレを、じっくりと飲む時は深煎りを、寝る前にはカフェインレスを。
他にも色んな場面でコーヒーを飲むタイミングがあるでしょう。

どんなコーヒーが美味しさを引き出しやすいか、そのシチュエーションを一層楽しむことができるのか、そんな観点でコーヒーを選んでみても楽しいかもしれません。

あなたのコーヒータイムが、いつだって素晴らしいものでありますように。

関連記事:焙煎を知ることは好みのコーヒーを知る近道です!
コーヒーの焙煎度の違いについても解説しています。

この記事を書いた人

MAAYA YAMASHITA

コーヒーを愛してやまないフリーランスWebライター。ツイッター⇒@mayacafe24