コーヒーの団体って何がある?主な団体の活動内容をまとめてみた

コーヒーの団体って何がある?主な団体の活動内容をまとめてみた

COLUMN 2022.12.19

先日、「【保存版】コーヒーの資格8選!プロもオタクも憧れる本格資格」という記事を更新しました。
ご覧くださった読者さんには伝わったでしょうが、コーヒーの世界には、たくさんの団体があり、それぞれの団体でさまざまな検定を行っています。

今日の記事では「そもそもコーヒーの団体ってどういうものがあって、どんな活動をしているの?」という疑問にお答えします。
調べてみると、知らなかった団体がかなりあってびっくりしますよ。

私はコーヒーの団体といえばSCAJくらいしかある程度詳しく知っている団体がなかったので、とても勉強になりました。

それではどうぞ、お楽しみください。

一般社団法人全日本コーヒー協会

最初にご紹介するのは、全日本コーヒー協会です。

全日本コーヒー協会とは、
コーヒー産業の一層の発展を図るとともに、おいしく安心して飲んでいただけるコーヒーをより多くの消費者の皆様にお届けし、健康で潤いのある生活に貢献することを目指す団体です。
全日本コーヒー協会より

全日本コーヒー協会は
・全日本コーヒー商工組合連合会
・日本珈琲輸入協会
・日本グリーンコーヒー協会
これら3団体を基礎に構成されています。

全日本コーヒー協会はコーヒーに関する知識を広める活動や、より多くコーヒーを飲んでもらうための行事を行っています。
また、コーヒーを科学的に研究する活動も行っています。

研究活動の成果として、全日本コーヒー協会のホームページでは、コーヒーの健康効果についての記事も公開されていますよ。


全日本コーヒー商工組合連合会

全日本コーヒー商工組合連合会は、全日本コーヒー協会を構成する団体のうちのひとつです。

全日本コーヒー商工組合連合会とは、
全日本コーヒー商工組合連合会は、「コーヒー焙煎業者(レギュラーコーヒー製造業)の全国統一組織」として、 昭和41年に農林水産省の認可を受けた組合組織です。 我が国を代表するレギュラーコーヒー業界の団体として、厳選され最高の品質で焙煎された「レギュラーコーヒー」の消費増大と日本のコーヒー文化のさらなる向上をめざし、 幅広い活動を展開しています。
全日本コーヒー商工組合連合会より

全日本コーヒー商工組合連合会は
・西日本コーヒー商工組合
・中国コーヒー商工組合
・兵庫県コーヒー商工組合
・大阪珈琲商工組合
・京都珈琲商工組合
・中部日本コーヒー商工組合
・東日本コーヒー商工組合
これらの組合員で構成されています。

全日本コーヒー商工組合連合会の活動は
・コーヒーインストラクター検定の実施
・海外研修事業(コロナ禍により現在見合わせ中)
・粒より百科(コーヒーに関する普及・販売促進のための小冊子)の発行
・オリジナルグッズの販売
などの活動を行っています。

また、各組合員団体の活動を統括して広報しています。
東日本コーヒー商工組合の「COFFEE TOWN」というホームページは、ご存知の方も多いのではないでしょうか?
コーヒーに関する知識がわかりやすくまとめられたサイトのひとつです。
COFFEE TOWN」の宣伝も、全日本コーヒー商工組合連合会のホームページで行われています。

各商工組合の主な活動をまとめて知ることができるので、全日本コーヒー商工組合連合会をチェックしておくと、情報を得やすくて便利ですよ。


全日本コーヒー検定委員会(J.C.Q.A)

ようやく前回の記事(【保存版】コーヒーの資格8選!プロもオタクも憧れる本格資格)に出てきた単語が登場しました。
コーヒーインストラクター検定を実施しているのが、全日本コーヒー検定委員会です。

全日本コーヒー検定委員会は全日本コーヒー商工組合連合会の傘下にある団体です。

全日本コーヒー検定委員会とは、
コーヒー生産国に関することや、焙煎、抽出方法といったコーヒーの基礎知識から、品質管理や商品企画など専門的な知識までの幅広い分野を対象とした、我が国初のコーヒー検定の運営・管理を行っています。
※J.C.Q.A.は、Japan Coffee Qualification Authorityの略称です。
全日本コーヒー検定委員会より

全日本コーヒー検定委員会は、コーヒーインストラクター検定やコーヒー鑑定士の試験を通して、コーヒーに関する正しい知識の普及に努める団体です。
コーヒーインストラクター検定は、発祥当初はコーヒー業界関係者のみを対象とした資格試験でしたが、その後門戸を広げ、広く一般の方がどなたでも受検できる資格へと発展しました。
特にコーヒーインストラクター検定3級は、講習を受講するだけで取得できる資格ということで、とても気軽に受けられるコーヒーの資格の入り口です。MAYAも持っています。

【保存版】コーヒーの資格8選!プロもオタクも憧れる本格資格」の記事でたくさんの資格に触れましたが、一般消費者が気軽に受けられる難易度の試験というものはそう多くはありません。
一般消費者が受けやすい資格は、この記事では取り上げなかった、資格試験の受験や対策講座を通じてお金儲けをするような構造の資格が多いです。

そのような中で、コーヒーインストラクター検定が担っている役割は大きいでしょう。
この資格を広く一般消費者向けにしてくださったことに感謝の念が禁じ得ません。


UCCコーヒーアカデミー

UCCコーヒーアカデミーでは、コーヒーに関するセミナーやコンテストを開催しています。

UCCコーヒーアカデミーとは、
私たちUCCは、1933年の創業以来、常に「カップから農園まで」コーヒーの品質を追求し、美味しいコーヒーを皆様にお届けすることにこだわって参りました。21世紀の今、モノの充足から心の充足の時代へ、時代の流れが変わっていくなかで、私たちは、コーヒーをComfortable Solutionとして位置づけ、コーヒーを通じて多くの人に快適で心地よいひとときを提供していきたいと考えています。
UCCコーヒーアカデミーは、そんな私たちの願いを実現するUCCの集大成の機関です。UCCコーヒーアカデミーでは、コーヒーが生み出す歓び(よろこび)の笑顔「Good Coffee Smile!」を体感・体験していただくだけではなく、受講される皆様自らが、その発信者として活躍していただくことを理念にしております。どうか多くの皆様が、コーヒーを通じて、世界に歓びの笑顔「Good Coffee Smile !」を育まれますように祈っております。
UCCコーヒーアカデミーより

UCCコーヒーアカデミーのセミナーは目的に合わせて
・体験コース
・ベーシックコース
・プロフェッショナルコース
・スペシャリストコース
・通信講座(UCC 匠の珈琲講座)
など、さまざまなセミナー・講座を選ぶことができます。
中には修了後認定試験を受験することでコーヒープロフェッショナルに認定されるものもあります。

【UCCコーヒーマスターズ】
UCCコーヒーマスターズは、元々はUCC社内の競技大会としてスタートしましたが、現在では日本の重要なコーヒーの大会として位置しています。
抽出技術・接客スキル・パフォーマンスを競うコンテストとして
・ハンドドリップ部門
・サイフォン部門
・エスプレッソ部門
・ラテアート部門
のそれぞれの部門の競技が開催されています。

北海道内でも、2019年大会ラテアート部門にて恵庭のCAFE食堂.キズナの浅野さんが優勝、2017年大会ラテアート部門にてBARISTART COFFEEの中田さんが優勝するなど、好成績を修めています。


日本バリスタ協会(JBA)

日本バリスタ協会は、JBAバリスタライセンス(レベル1・2・3)の資格認定を行っている団体です。

日本バリスタ協会とは
一般社団法人 日本バリスタ協会(JBA)は、 高品質なコーヒー、その他関連商品及びサービスを市場に提供できる『バリスタ』の資質の向上を目指し、加えて業界の振興にも貢献することを目的として設立されました。 『バリスタ』に求められる幅広い総合力の習得を可能にして、我が国における『バリスタ』の地位の確立及び向上を目指して活動して参ります。 『バリスタ』養成のための公的な機関として、『バリスタ』の資格認証(3段階)を行ない、『バリスタ』に関係する様々なテーマのセミナーや講習会などを随時開催して参ります。
日本バリスタ協会より

最初に紹介した「全日本コーヒー商工組合連合会」がコーヒーを広める団体であるのに対し、日本バリスタ協会は「バリスタ」に焦点を当てた団体です。

バリスタの育成や正しい知識を広めること、広報活動を通じて、バリスタの地位の確立や向上を目指すとともにコーヒー業界がさらに盛んになっていくことを目的としています。

活動内容としては
・バリスタ向けセミナー
・一般向け各種セミナー
・バリスタの競技大会の主催
・バリスタの交流会の主催
・外部セミナーへの講師派遣
など、幅広い活動を行っています。(ここで紹介している活動は活動のほんの一部です)


日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ)

SCAJといえばアジア最大級のコーヒーの祭典のことを指す場合もありますが、日本スペシャルティコーヒー協会という団体名の略称でもあります。
イベントの方は正式名称は「SCAJワールドスペシャルティコーヒーカンファレンスアンドエキシビション2022」、略称として「SCAJ展示会」や「SCAJ2022」など「SCAJ+西暦」なのですが、みんな「SCAJ」と呼称していますし、「SCAJ」と言って伝わります。
用法:「来年のSCAJ見に行く?」など

ここでご説明したいのは、展示会の方ではなく日本スペシャルティコーヒー協会の方です。

日本スペシャルティコーヒー協会とは
日本スペシャルティコーヒー協会は、「スペシャルティコーヒー」に対する日本の消費者および世界のコーヒー生産者の認識を高め理解を深めます。その栽培からカップのコーヒーに至るまでの体系的知識や技術の普及、啓蒙を図り、消費増大を目指します。また、これにより日本の「コーヒー文化」のさらなる醸成、世界のスペシャルティコーヒー運動への貢献、およびコーヒー生産国の自然環境や生活レベルの向上を図っていくことを活動の基本構想とします。
日本スペシャルティコーヒー協会より

日本のコーヒーの団体の中でも「スペシャルティコーヒー」に焦点を当てているのが日本スペシャルティコーヒー協会です。
日本スペシャルティコーヒー協会は2023年で設立20周年を迎えます。
日本でのスペシャルティコーヒーの普及に努めているほか、コーヒー生産国への支援も行っているのが日本スペシャルティコーヒー協会です。

私たちが日々おいしいスペシャルティコーヒーを飲めるのは、日本スペシャルティコーヒー協会のお陰という側面もあるのですね。

活動内容は多岐にわたり
・競技会の開催
・展示会の開催
・コーヒーマイスターの認定
・Qグレーダーの認定
・各種セミナー・講習会
と日本のスペシャルティコーヒー界における重要な役割を担っています。

SCAJ展示会はご存知のようにアジア最大級のスペシャルティコーヒーの祭典ですし、各種競技会も世界大会への国内予選の役割も担っています。

【各種競技会】
・ジャパン バリスタ チャンピオンシップ(JBC)
・ジャパン サイフォニスト チャンピオンシップ(JSC)
・ジャパン ラテアート チャンピオンシップ(JLAC)
・ジャパン カップテイスターズ チャンピオンシップ(JCTC)
・ジャパン ハンドドリップ チャンピオンシップ(JHDC)
・ジャパン コーヒー イン グッド スピリッツ チャンピオンシップ(JCIGSC)
・ジャパン コーヒー ロースティング チャンピオンシップ(JCRC)
・ジャパン ブリューワーズ カップ(JBrC)

競技会は国際大会のルールに則ったもの(JBCやJBrCなど)もあれば、日本独自の大会(JHDC)もあります。
国際大会があるものは日本代表の選考会を兼ねていて、よく「世界チャンピオンのバリスタ」と言われるような人は、JBCなどの日本国内の競技会を通過しています。


スペシャルティコーヒー協会(SCA)

スペシャルティコーヒー協会は、国際的なスペシャルティコーヒーの団体です。

SCAとは
「スペシャルティコーヒー協会」の略称。1982年にアメリカのスペシャルティコーヒーの共通基準を作ろうと、コーヒー関係者が集まってできた「アメリカスペシャルティコーヒー協会(SCAA)と、ヨーロッパスペシャルティコーヒー協会(SCAE)が、2017年に合併してスペシャルティコーヒー協会(SCA)となった。
英文表記「Specialty Coffee Association」。
UCCホームページより

スペシャルティコーヒー協会は、コーヒーを持続可能でよりよくするためにさまざまな取り組みを行っています。
コーヒー農家からバリスタ、焙煎業者までを包括的に支援し、スペシャルティコーヒーの発展に寄与しています。

スペシャルティコーヒー協会のホームページは英語で書かれているので理解が難しいのですが、
・各種セミナー
・コーヒーの研究
・国際的なコーヒーの大会運営
などといった活動を行っています。

【各種競技会】
・ワールド バリスタ チャンピオンシップ(WBC)
・ワールド コーヒー イン グッド スピリッツ チャンピオンシップ(WCIGSC)
・ワールド ブリューワーズ カップ(WBrC)
・ワールド カップテイスターズ チャンピオンシップ(WCTC)
・ワールド コーヒー ロースティング チャンピオンシップ(WCRC)
・ワールド ラテアート チャンピオンシップ(WLAC)
・CEZVE/IBRIC チャンピオンシップ

CEZVE(ジェズヴェ)とはトルココーヒーを淹れるためのコーヒーポットのことです。英語ではIBRIC(イブリック)ともいいます。
スペシャルティコーヒー協会が開催する大会には、伝統的なトルココーヒーの部門もあるのですね。


バリスタギルド・オブ・ジャパン

バリスタギルド・オブ・ジャパンCSP(コーヒースキルズプログラム)の認定を行っている日本の団体です。
コーヒースキルズプログラムは前回の記事(【保存版】コーヒーの資格8選!プロもオタクも憧れる本格資格)でも紹介しましたが、スペシャルティコーヒー協会が実施しているスペシャルティコーヒー業界における世界的な資格制度です。

バリスタギルド・オブ・ジャパンとは
バリスタギルド・オブ・ジャパンでは、日本におけるバリスタの職業性及び地位向上を目的として、様々な活動を通してバリスタやスペシャルティコーヒーに関する情報共有を積極的に行なっています。
バリスタギルド・オブ・ジャパンより

バリスタギルド・オブ・ジャパンは2018年に発足した団体です。
日本におけるバリスタの職業性や地位の向上を目的としてさまざまな活動をしているところはJBAとも似ていますね。

バリスタギルド・オブ・ジャパンの主な活動は、スペシャルティコーヒー協会が実施しているCSP(コーヒースキルズプログラム)を日本へ導入・運営することです。
このようなバリスタギルドはアメリカ・ヨーロッパを中心に世界中のさまざまな国や地域で活動を行っています。

SCAJもですが、「アメリカ」「ヨーロッパ」とくれば次は「アジア」となりそうなところを「日本」に拠点を置いてもらえることは、日本のコーヒーラバーとしてとてもうれしく思いますね。
世界のコーヒー市場において、日本はそれだけ大きな存在なのだろうかと思います。

いずれ、世界のコーヒー消費量に占める日本のコーヒー消費量の割合について調べてみるのも良いかもしれませんね。


この記事では、コーヒーに関する主な8団体をご紹介させていただきました。
民間の資格団体などを含めれば、もっと多くのコーヒーの団体が存在します。

SCAJくらいは聞いたことがある、という方も多いかもしれませんが、調べてみるとこんなにたくさんの団体があるのですね。

それだけ日本はコーヒーに熱い国だということが伝わったでしょうか?(一部、世界の団体も紹介しておりますが)
アメリカ・ヨーロッパに拠点を置くコーヒー団体の日本版が思いのほか多く存在していることは、私にとっても驚きでした。

SCAJ展示会も「アジア最大級の~」という枕詞がつくので「そんなに?」と思っていたのですが、「そんなに」だったのですね。
おいしいコーヒー、優れた技術を持ったバリスタや焙煎士に恵まれた国に生きていることに感謝をして、今日もコーヒーを楽しみたいと思います。

この記事を書いた人

MAYA

コーヒーブログ「道産子MAYAのコーヒー歩き」を運営しています。ツイッター⇒@mayacafe24