ジャコウネコのコーヒー?動物の◯◯から作られる高級コーヒーとは

COLUMN 2018.05.07

皆さんはコピ・ルアクというコーヒーを知っていますか?
コピ・ルアクはインドネシアの言葉。コピはコーヒーを意味し、ルアクはジャコウネコの現地での呼び名です。
なのでコピ・ルアクとはジャコウネコのコーヒーという意味になります。
ジャコウネコのコーヒーとは一体何なのか。それを知るためにまずジャコウネコの生態を知る必要があります。

ジャコウネコとは?

ジャコウネコはジャコウネコ科に属する哺乳類の総称です。日本に生息するハクビシンもジャコウネコ科に属しています。ネコと言っても見た目はネコよりタヌキやイタチに似ている気がします。そんなジャコウネコからはシベットという分泌物が採取され、これは香料や栄養剤に使用されています。
食事は雑食で、ネズミや虫、そして樹木の果実をよく食べます。そしてコーヒー豆の原料となるコーヒーの果実も食べるのです。

自然界のコーヒーハンタージャコウネコ

野生のジャコウネコはコーヒーの果実ならなんでも食べるのではなく、よく熟したコーヒーの果実を選んで食べます。そして食べた果実の大部分は消化され、果実内の種子が消化されず、そのまま排泄されます。
そのフンを洗浄・乾燥させ、焙煎したものがコピ・ルアクです。
つまりコピ・ルアクはジャコウネコのフンから作られるコーヒーなんです。
しかし、ジャコウネコが一日に排出するフンの量は極わずか。なので、生産性が低いコピ・ルアクの希少価値が上がり、高価なコーヒーになりました。

コピ・ルアクの由来

そもそもなぜジャコウネコのフンからコーヒーを作ろうと思ったのか。
元々インドネシアにコーヒーは存在しませんでした。そこにオランダ人がコーヒーの種子を持ち込み、インドネシア人に栽培させました。
しかし、インドネシアの人々はコーヒーを栽培するだけで、飲むことは許されませんでした。自分たちが栽培しているのに飲むことができないコーヒー。それを飲んでみたいと思っていると、野生のジャコウネコがコーヒーの果実を食べ、フンの中に種子が残っていることに気づきました。それを集めて作ってみたコーヒーがコピ・ルアクの始まりとされています。

コピ・ルアクの味わい

ジャコウネコがコーヒーの果実を消化する際の腸内の消化酵素の働きにより、コーヒー豆に他では味わえない独特の風味が加わるとされています。
自分が実際に味わったコピ・ルアクの味わいは、どっしりとした口当たりで野性味あふれるものでした。
他にコピ・ルアクを飲んだ人の感想として、スッキリして飲みやすい、複雑な風味がくせになる、というものがあります。
コピ・ルアクと言っても、ジャコウネコが食べるコーヒー豆によって味わいは大きく変わりますので味わいにも幅があるんですね。

コピ・ルアクが抱える問題

コピ・ルアクにはいくつか問題があります。1つ目は、本物のコピ・ルアクは希少にもかかわらず、本物の数倍とも言われる数の模造品が市場で売られていること。
2つ目は、悪徳業者がジャコウネコを捕まえておりに入れ、無理やりコーヒの果実を食べさせてコピ・ルアクを作っていることです。
これらの問題を鑑みて、コピ・ルアクを飲む際はしっかり選んで購入し、ジャコウネコに感謝を込めて飲みたいですね。

コピ・ルアク以外の動物コーヒー

インドネシアのジャコウネコのフンから作られるコーヒーがコピ・ルアクと呼ばれているのに対し、フィリピンで作られる同様のものはカペ・アラミドと呼ばれています。
ちなみにゾウのフンから作られるブラック・アイボリー、サルのフンから作られるモンキーコーヒー、ハナグマのフンから作られるウチュニャリ等、世界には動物から作られたコーヒーが数多く存在します。

高級なコーヒーとして人気のコピ・ルアクですが、いくつかの問題点も持ち合わせています。飲む際には、きちんとそれらの問題点を把握した上で、大切にいただきましょう。

最後まで読んでいただいてありがとうございます。
それでは、楽しいコーヒーライフをお過ごしください。

この記事を書いた人

SHO KONISHI

記事を通して、皆さんがコーヒーを楽しむお手伝いができればなと思っています。