【レビュー】Kalita(カリタ)の電動グラインダー『ナイスカットG』、やっぱり良い。NEXT Gとの比較も!

【レビュー】Kalita(カリタ)の電動グラインダー『ナイスカットG』、やっぱり良い。NEXT Gとの比較も!

COFFEE NEWS 2020.10.10

先日、Kalitaの次世代電動グラインダー「NEXT G」のレビューをしました。

今回はその兄弟分とも言われるKalitaの『ナイスカットG』をサンプルとしてお借りして、実際に使用させていただきました。

同じメーカーから発売されている電動グラインダー。違いも気になりますよね。

両機の比較を交えつつ、リアルな使用感をお伝えします!

(NEXT Gの記事はこちら)
(過去のレビュー系記事はこちら)

ナイスカットGとは

コーヒーの総合機器メーカーKalita(カリタ)から販売されている

家庭用の電動コーヒーグラインダー『ナイスカットG』。

1984年から2016年まで販売されていた「ナイスカットミル」の後継機として知られています。

ちなみに、「ナイスカットミル」は家庭用電動グラインダーのなかでも30年以上愛されたロングセラー商品。

惜しまれつつ廃盤となったため、後継機『ナイスカットG』の登場に「待ってました!」と思った方もいらっしゃたのでは。

 

現在は発売当初からさらに改良が加わり、

・プレミアムブラウン
・インディアンレッド

基本的には以上の2色展開で販売されています。
(オンラインストア限定のプレミアムオレンジは終売とのこと。そのほか別注色も販売されていたりするので、気になる方は要チェックです・・・!)

 

ナイスカットGは、同じくKalitaから発売されている上位機「NEXT G」と比較されることが多く、兄弟分とも言われています。

そこで今回はナイスカットGのレビューだけではなく、両機の比較も交えて、2つのグラインダーの魅力をお伝えします。

外見やパーツの比較

今回Kalitaさんからお借りしたのは、ナイスカットGのインディアンレッドです。

Kalita カリタ ナイスカットG NEXT G

鮮やかな赤色が目を引きます。

ほかの2色にも言えますが、シルバーのパーツがあることによって、どことなく工業製品的な印象。

そのメカニックなテイストの中にある、Kalitaのチェック柄ロゴマークが、かわいらしいポイントになっています。

 

外見をNEXT Gと比較するとこんな感じ。

Kalita カリタ ナイスカットG NEXT G 比較

ナイスカットGの方が一回りほどコンパクトに見えます。

 

主な仕様を比較すると、

本体の横幅や奥行きに大きな差はありませんが、ナイスカットGのほうが高さが少し低い分、コンパクトに見えたようです。

デザインは本体が1色でまとめられているNEXT Gのほうがよりスタイリッシュ。

ナイスカットGはどこか親近感を感じるかわいらしさがあります。

 

ほかに見た目ですぐにわかる違いは、ホッパーの形状。
Kalita カリタ ナイスカットG NEXT G ホッパー比較
蓋のデザインがすこし違います。

Kalita カリタ ナイスカットG ホッパー

ナイスカットG のホッパー

Kalita カリタNEXT G ホッパー

NEXT G のホッパー

NEXT Gのほうがよりスリム。

 

外見でわかる違いがさらにもう一つ。挽き目の調整ダイヤルです。

Kalita カリタ ナイスカットG NEXT G ダイヤル

ナイスカットG(左)には1~8の目盛り表記がありますが、NEXT G(右)にはありません。

目盛りがないと、どの挽き目に設定したのか忘れてしまった時に、改めて調整するのがすこし面倒に感じるかも。

ただ、数字が書かれていないぶん、見た目のスタイリッシュさが増しているので、良さも悪さも一長一短かと思います。

ちなみにナイスカットGは、ダイヤルを回すとカチカチカチッと音が鳴って、メカっぽい。
このメカ感がたまらない!という方もいらっしゃるかもしれませんね。

 

個人的にナイスカットGで好きなポイントが、粉の受缶。

Kalita カリタ ナイスカットG 受缶

カタカナで書かれた「カリタ」の文字。心くすぐられるかわいさがあります。

 

実際に挽いてみました

挽き目は、ナイスカットG、NEXT G ともに15段階で調整できます。

今回は挽き目1(最細)、4.5(中間)、8(最粗)で挽いてみました。

左がナイスカットG、右がNEXT Gで挽いたものです。

まずは、挽き目1(最細)

Kalita カリタ ナイスカットG NEXT G 挽き目1

ナイスカットGのほうが粒が小さい印象です。

 

挽き目4.5

Kalita カリタ ナイスカットG NEXT G 挽き目4.5

挽き目1と同じく、ナイスカットGのほうが粒が小さめな印象。
粒の揃い具合はどちらもほとんど均一です。

 

挽き目8(最粗)

Kalita カリタ ナイスカットG NEXT G 挽き目8

微妙な差ですが、NEXT Gのほうが粒が揃っている印象です。

 

さすがのKalitaさん、グラインドの性能はどちらも文句なしでした。

挽いている最中の音は、NEXT Gが圧倒的に静か。

ナイスカットGは、こんなものかな、という程度でした。

 

挽き終わりまでの時間を比較すると、

ナイスカットGのほうが全体的に挽き終わりが早いです。

いちばん細かい挽き目だと、NEXT Gの半分のスピードで挽き終わっています。
今回のように比較するとNEXT Gのグラインド時間が長く感じますが、実際の使用時には気にならないスピードだと思います。

 

ほかには、グラインダー選びでポイントとなる、静電気。

ナイスカットGは、粉が出てくるノズルにシルバースキンと呼ばれる豆の薄皮や粉が付いていました。

Kalita カリタ ナイスカットG 粉の出口ノズル

ノズルがゴム素材なので、この程度であれば付いても仕方ないなという量。

 

一方のNEXT Gは、静電気が少ないのか、粉がストンと落ちていました。

静電気が少ないがゆえの欠点としては、挽いた粉にシルバースキンが多く入ってしまうところ。

味に大きな差が出るような量ではありませんが、気になる方は気になるかな?というポイントかと思います。

お手入れの比較

お手入れの時は、ダイヤル横にあるネジを外します。

出した刃を比較すると・・・

こちらがナイスカットG
Kalita カリタ ナイスカットG 金属刃

こちらがNEXT G
Kalita カリタNEXT G セラミック刃
構造はほとんど同じですが、刃の素材が違うのが見てとれます。

 

本体のほうは・・・

こちらがナイスカットG
Kalita カリタ ナイスカットG 本体内部

こちらがNEXT G
Kalita カリタ NEXT G 本体内部

こちらも素材以外はほとんど同じ。

内部に残っている粉はどちらも同じ程度でした。

取り付け、取り外しはどちらも簡単で大きな差は感じなかったです。

まとめ:選び難いけど・・・

価格は抑えて、でも家庭用で本格的なグラインダーを選ぶならナイスカットG。

価格がすこし高くても、性能をとことん突き詰めるならNEXT G。

見た目も性能も良いと、とても選び難いですね・・・

 

この記事が皆様のグラインダー選びの参考になると幸いです。

Kalita(カリタ) 公式オンラインショップ
https://kalita.shop/

この記事を書いた人

NANAMI HIGUCHI

文章を通してコーヒーにまつわるわくわくの共有ができれば、と思っています。