意外と知らない?喫茶店とカフェの違いをわかりやすく解説します!
COLUMN 2019.02.15
「喫茶店」と「カフェ」それぞれにどんなイメージを持っていますか?
僕は、『喫茶店はシックな店内にジャズやクラシックが流れているイメージ』を、『カフェはカジュアルな雰囲気の店内にポップな曲が流れているようなイメージ』を持っています。
そのような感じでなんとなく喫茶店とカフェに大きな違いはあるの?
と思い調べてみたら、法律上で明確な違いがありました!
今回はそんな喫茶店とカフェの違いについて。
意外と知らない2つのお店の違いをなるべくわかりやすく解説していきます!
喫茶店の定義
結論として、食品衛生法で定められた許可業種において、喫茶店営業許可を受けているのが喫茶店、飲食店許可営業を受けているのがカフェです。
喫茶店営業許可:酒類以外の飲み物又は茶菓を提供する営業
飲食店営業許可:食品を調理又は客に飲食させる営業
これだけ見てもよくわからないので、それぞれをご説明していきます!
まず喫茶店営業許可について。
これはアルコールを含まない飲み物とトーストやケーキなどの軽食のみを提供できるお店の営業許可。
コーヒーや紅茶、トースト等の提供と言えば昔ながらの喫茶店という感じですが、提供できるもののが少なく、店内での調理ができないなど自由度が低いため、メニューのレパートリーは少なめ。
ちなみにカップ式自動販売機のような注文を受けてからその場でコーヒーを作り、カップに注いで提供する自販機を設置するのにも喫茶店営業許可が必要!
一方、別の場所でボトルに詰められた製品を提供する通常の自動販売機は喫茶店営業許可が必要ないそうですよ!
カフェの定義
続いてカフェの営業には飲食店営業許可が必要。
飲食店営業許可を取得すると、調理全般が可能となり、コーヒーや紅茶以外にアルコール飲料も提供することが可能。
なので、先ほどご説明した喫茶店営業許可よりもメニューの幅が一気に広がります!
しかし、営業許可だけを見ると、カフェでは調理した食事を提供できても、喫茶店では調理した食事を提供できないはず。
とすると喫茶店定番メニューであるカレーライスやスパゲッティはどのように提供しているの?という疑問が。
その答えは『食事を提供している喫茶店は、喫茶店と店名に入っていても飲食店営業許可を取得している』ということ。
なので、店内で調理したものを提供できるんですね!
例えば飲食店営業許可を取得していても、店名に喫茶店と入れても問題無いですし、店名にカフェと入っているけれど、喫茶店営業許可しか取得していないというケースもあるそうです。
要するに、取得している営業許可にしばられず店名をつけてOKということ!
法律上で喫茶店とカフェは分けられますが、お店の名前や雰囲気なんかでも喫茶店とカフェは分けられているんですね。
いかがだったでしょうか。
今回は喫茶店とカフェの違いについて紹介させていただきました。
まとめると、
・喫茶店は喫茶店営業許可が、カフェは飲食店営業許可が必要で、営業許可によって提供できる飲食物が異なる。
・法律上で喫茶店とカフェは分けられるが、店名は自由につけられる。
この記事を読んでいただき、皆さんの身近にあるコーヒー店が喫茶店なのかカフェなのか考えてみてはいかがでしょうか。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。
皆さんがコーヒーを楽しんでくださることを願っています。