バリスタ世界王者も驚きの性能。『GrinderGC』は手動ミルの革命児的存在?

バリスタ世界王者も驚きの性能。『GrinderGC』は手動ミルの革命児的存在?

COFFEE NEWS 2020.11.09

みなさんはコーヒー豆、どのように挽いていますか?

手間はかかるけれど、安価なものが多く、挽く楽しさがある手動ミル。
性能が良くなればなるほど高価になるけれど、簡単で安定した粒度に挽ける電動ミル。

それぞれに長所と短所があるので、なかなか選び難いですよね。

今回ご紹介するイギリスのコーヒー器具メーカーROKの『GrinderGC』は手動ミル。
高価な電動ミルに匹敵する性能を持ちながら、見た目のスタイリッシュさや、手挽きならではの挽く楽しさも兼ね備えているんです。

いままで見たことのないような手動ミル。
気になる性能や、世界王者のコメントもご紹介します。

イギリス発のコーヒー器具メーカーROKとは

ROKはイギリス・ロンドンを拠点とするコーヒー器具メーカー。

エスプレッソメーカーに始まり、グラインダーやドリッパーを独自に企画・開発し、欧米中心に約20ヶ国へ商品を展開しています。

性能はもちろん、使う楽しさや見た目の美しさも追及するのがROKのモットー。
これはCEOであるパトリック・ハントさんのこだわりでもあります。

ROK GrinderGC 手動ミル メンバー

ROKのメンバー。中央がパトリックさん。

2015年にアメリカのクラウドファンディングサイト、Indiegogoで1代目のグラインダーをリリース。
さらに改良を加え、2019年に2代目となるGrinderGCをリリースしています。

豆の香りや、挽いている時の音、手に伝わる振動など…

豆を挽く時間もコーヒーの楽しみと考えるパトリックさんは、
「世界トップクラスで、使う喜びが感じられる、価格も抑えた手動コーヒーグラインダーで、この市場に革命を起こす」という思いのもとでGrinderGCを開発したそうです。

 

手動ミルの中でも圧倒的な性能

見た目も特徴の一つであるROKのグラインダー。

ROK GrinderGC 手動ミル 初代グラインダー

初見ではコーヒーミルに見えないかも…?

レストランで使用されているというのも納得のエレガンスさ。
「この器具を使って何が始まるんだろう?」というワクワク感を演出できます。

ROK GrinderGC 手動ミル レストラン使用例

 

ROKのグラインダーが他の手動ミルと異なる点は、大きく2点。

1点目はハンドルが長く、縦に回転すること。

一般的な手動ミルのハンドルは横回転のものがほとんど。
ROKのグラインダーは縦回転することで力が伝わりやすく、より少ない力で挽けるようになっています。

さらに、長いハンドルと独自のギアが採用されていることで、
他の手動ミルよりも少ない回転数で豆を挽くことが出来ます。

ROK GrinderGC 手動ミル 回転数の比較

回転数が少ないぶん、摩擦熱による豆へのダメージが少なくなります。

 

2点目は、挽き目の調整がダイヤル式であること。

豆の挽目を調整したい時は、ホッパー下部のダイヤルを回すだけで調整可能。

ROK GrinderGC 手動ミル 挽き目調整

電動ミルだとダイヤル式調整できるものがほとんどですが、
手動ミルはパーツを外さないと挽き目の調整が出来ないことがほとんど。

ダイヤルを回すだけで粒度調整できる手動ミルは、かなり珍しいといえます。

 

 

粒度はフレンチプレス向けの粗挽きからエスプレッソ用の極細挽きまで対応。

ROK GrinderGC 手動ミル 挽き目 粒度

 

下の表は、手動・電動を交えた4種類のミルを使った検証結果。
同じ粒度になるように挽き、挽いた豆がどれほど均一になっているか検証したものなんですが

ROK GrinderGC 手動ミル 粒度の均一性 検証結果

一般的な手動ミル(表に並んでいるミルのうち、右側2つ)よりも均一性が圧倒的に高く、
高性能と言われる電動グラインダー(左から2つ目)と同じくらいの均一性があると検証されています。

2代目 GrinderGC、何が違う?

前項目では1代目と2代目に共通する性能をご紹介しました。

1代目の登場から4年後。

改良を経てリリースされた今回の「GrinderGC」。

ROK GrinderGC 手動ミル 2代目

1代目のものと見た目に大きな変化はありません。

変わった点は大きく3つ。

1つ目は、粒度のバラつきがより少なくなったこと。

軸の回転を助けるベアリングというパーツが回転棒の両端にある、ダブルベアリング構造になっています。

ROK GrinderGC 手動ミル ダブルベアリング構造

これによりわずかなグラつきが抑えられ、より均一な粒度で挽けるようになっています。

 

2つ目は、粒度調整の正確性が向上したこと。

0.058mmごとに正確な粒度調整ができるようにダイヤル部が改良されいるとのこと。

 

3つ目は、付属のカップの素材変更。

付属の粉受用カップが竹由来のサスティナブルな素材に変わっています。

小さいながら環境にやさしいのは嬉しいポイント。

 

バリスタ世界王者も納得のクオリティ

このGrinderGCの性能については、8代目ワールドバリスタチャンピオンであるジェームス・ホフマンさんも動画でレビューをしています。

気になったレビューはこの4つ。
・座りながらでも楽に挽くことができる。
・ホッパー内の短いアームが豆を落としてくれるのが良い。
ROK GrinderGC 手動ミル ホッパー内の金属棒・エスプレッソ用の極細挽きでも、挽き時間が45秒とスムーズ。
・なによりも、粉がフワフワで均一。
ROK GrinderGC 手動ミル バリスタチャンピオンのレビュー Youtube

「かなり感動しました」とコメントしています。

バリスタ世界王者をここまで感動させるミル。
そして挽いた粉のフワフワ感・・・気になります!

 

グラインダーとしての性能を求める方はもちろん、
エンターテイメント性のあるグラインダーをお探しのカフェやレストランにもおすすめ。
さまざまなコーヒー体験の仕方があって面白いです。

現在、クラウドファンディングサイトCAMPFIREにてプロジェクト実施中です。
期間は2020年11月25日(水)まで。

このプロジェクト限定で、ROKオリジナルのW型ドリッパーとのセット販売もあるそうです。

ROK GrinderGC W型ドリッパー

W型ドリッパー、あまり見かける機会がないですよね。

気になる!がいっぱいのROK社製品。ぜひチェックしてみてください。

CAMPFIRE
https://camp-fire.jp/projects/view/326711?list=search_result_projects_popular

この記事を書いた人

NANAMI HIGUCHI

文章を通してコーヒーにまつわるわくわくの共有ができれば、と思っています。