COFFEE CITY FESTIVAL2022の思い出を振り返るイベントレポート
EVENT 2022.09.02
第2回となるCOFFEE CITY FESTIVALが、6月30日~7月4日の5日間の日程で行われました。
場所は第1回と同様に札幌PARCOの7階催事場です。
今回もMAYAはお客さんとして、そしてボランティアとして参加してきました。
コーヒーフェスに参加された方もそうでない方も、会場の熱気と楽しさをお届けしますので、一緒に思い出を振り返っていただけたらうれしいです。
LIST OF CONTENTS
COFFEE CITY FESTIVAL2022の概要
会場の様子をお伝えする前に、COFFEE CITY FESTIVAL2022の概要をおさらいしましょう。
テーマ:「街のカルチャーはコーヒーショップによって作られる。」
日程:2022年6月30日~7月4日
場所:札幌PARCO7階催事場
入場料:無料
試飲チケット:前売り券500円 / 当日券600円
試飲チケットを購入すると、ポストカードがもらえました。
また、スタンプラリーが開催されていて
・GUEST CITY FUKUOKA
・CULUTURE
・ROOKIE
・SPECIALTY
の4つのブース全てで試飲をすると、豪華なコーヒーアイテムが当たるかもしれない抽選に参加できました。
(私は見事に外れました!)
会場内はお客様でいっぱいの大盛り上がり
私は7月2日、3日、4日と会場に足を運んだのですが、どの日も沢山のお客様で大盛り上がり。
最終日は平日なのであまり人も来ないかな? と予想していたのですが、しっかり混んでいてびっくりしました。
ロースターさんによっては最終日が近くなるとコーヒー豆が足りなくなって……それくらいたくさん売れてくれたということでもあるので、1ボランティアスタッフとしてはとてもうれしいです。
会場の導線が
道内のスペシャルティコーヒー店→カルチャーブース→ゲストシティ福岡→ルーキーブース
だったので、会場奥にある福岡ブースはとても混雑していました。
福岡のロースターさんは「自分たちのコーヒーが北海道の人に受け入れてもらえるのだろうか……」と不安を抱えながら出店されていたそうなのですが、ご安心を!
ちゃんとたっぷり売り切れていました。
道外の有名店から送料無料で気になった豆を好きなだけ買えて、しかも試飲もできるなんて本当に貴重な機会。
私もとても楽しませていただきました。
私のフォロワーさんからもとても推されていたコーヒーカウンティさんのラインナップ。
COE豆やゲイシャなど、高級な豆も「滅多に買えないものだから」とお客様が手に取っていかれる様子がとても印象的でした。
どの豆も人気で、会場をゆっくり回っていたら売り切れてしまった日もありました。
試飲をお願いすると、お店の方自らが保温ポットから熱いコーヒーを注いでくださって、笑顔で手渡してくれます。
コーヒーの説明を聞いたり、お店のこだわりを聞いたり、憧れのロースターさんと直接お話しできるというだけで大興奮でした。
店舗を回ってみると、魅力的なコーヒーがここにもあそこにも
COFFEE CITY FESTIVAL2022は、徹頭徹尾おいしそうなコーヒーでいっぱいのイベントでした。
たとえばONIYANMA COFFEE&BEERのブースではいくつか試飲をさせていただいたのですが、浅煎りならではの果実味と甘さが引き出された焙煎、そして技巧溢れる抽出でとってもおいしいコーヒーを楽しむことができました。
サンプルのコーヒー豆の香りを嗅いでは驚かれるお客様もたくさん。
特に中国の特殊な生産処理がなされたコーヒーは、強い存在感を放っていました。
Rain coffee roasteryさんは、パウンドケーキでも有名なRainさんの系列店。
ロイヤルブルーの豆の袋がとてもお上品ですね。
パウンドケーキとフェス特製ブレンドのセットが人気でした。
やっぱりRainさんに行ったら、パウンドケーキも買いたくなっちゃいますよね。
福岡のくつろぎ珈琲さんは、「日本茶かな!?」と思うようなパッケージでの参戦。
言葉のイメージからブレンドを考えて、ほっとできるようなコーヒーを作られているそうです。
お客様とのコーヒー談義はもちろん、店主さんは本格的にカメラをやっていらっしゃるようで、カメラをお持ちのお客様にはカメラトークをしたり、飼っている猫トークをしたり、とても楽しいブースでもありました。
Misaki coffee & roasteryさんはさまざまなブレンドコーヒーとほっと落ち着く笑顔の店主さんが迎えてくれました。
ブースが端の方だったので運良くまったりとお話することができて、試飲もゆっくりいただけました。
「この青空というブレンドは、店舗では水出しで提供しているんですよ。夏にぴったりです」
なんてお言葉に、ついつい購入してしまいました。
夏の水出しアイスコーヒーはたまらないですよね。
キッチンカーであちらへこちらへ。
三笠市のカフェロースタリー2 Beans Coffeeさんです。
写真をよく見てみると、コーヒー豆の袋にお店のトレードマークの赤いリスさんが。
活動的な店主さんが率いるお店で、実は私が取材に伺った日も、店主さんは恵庭市で行われていたガーデンフェスタに出店されていて不在とのことでした。
ドリップバッグにドリッパーに、見ていてワクワクするようなブースでした。
ルーキーブースで頑張っていた、EPHE coffee roastersさん。
スタンプラリーでは4ブース全てを回らなければならない中、ルーキーブースは2店舗しか出店していなかったので、大変だったと思います。
こだわりの浅煎りコーヒーをこだわりの抽出で、一生懸命お客様にお伝えしていました。
若いパワーが眩しかったです。
店主の高橋さんはコーヒーヲタクとも繋がりの深いTHE RELAYなどで働かれていたこともあり、いつもお世話になっているのでおすすめの豆を購入しました。
浅煎りコーヒーは長めにエイジング(焙煎後の豆をしばらく寝かせること)をすると味わいや香りが広がって、さらに美味しく化けることがあるのですよ。
購入した豆がまだお手元にある方は、ゆっくり3ヶ月くらいかけて飲んでみてください。
8A GARAGE COFFEEさんは、小樽銭函に店舗を構えるロースターさんです。
今回はたくさんの豆を持ってきてくれました。
実店舗ではキャンプ用品も扱っていて、キャンプ飯用の道具など、興味深いアイテムもたくさん販売されています。
今回はカルチャーブースでの出店ということもあって、キャンプ用品も持っての参戦なのかなと思っていたのですが、シンプルにコーヒー豆だけのラインナップとなっていました。
ヤエイさんのコーヒーは自宅で飲んでももちろんおいしいですが、キャンプに連れて行きたいおいしさなのですよね。
特に印象的だったお店たち
読者の皆さんに会場の雰囲気をお伝えしたい、と意気込んでいたら、ついつい各ロースターさんについて熱く語り過ぎてしまいました。
予定では、全体の雰囲気がわかる程度にさらりとまんべんなくご紹介するつもりだったのですが……。
すでにお腹いっぱいかもしれませんが、さらに濃いお店の紹介がまだ待っています。
どうぞ続きをご覧ください。
どどん! もはや札幌の有名ロースターにもなりつつある!?
コーヒーと風船のお店、バケネコーヒーさんです。
半分人間、半分化け猫という不思議な生き物の店主のきのこさん。
器用にコーヒーを注いで、可愛らしく試飲を提供してくださいました。
どの瞬間を撮っても絵になる。ポーズをしてもらえばもっと絵になる。
大人から子どもまで大人気のコーナーでした。
もちろんコーヒーもとってもおいしいですよ!
バケネコーヒーさんのお隣のブース、キヌバリコーヒーさんです。
実は先日まで実店舗を作るためのクラウドファンディングを行っていて、その活動の中で森彦の市川さんと対談されたりもしていました。
店主の絹張さんは上川町の地域おこしの活動も精力的に行っていらっしゃって、よりいっそう上川町を盛り上げるため、上川町に恩返しをするために上川町へ実店舗を作ることを決意されたのだとか。
地域と密接に結びついたアツいロースター、キヌバリコーヒーさんはとても北海道らしいお店だなぁと強く感じました。
Coffee ELM Sapporoさんはシングルオリジンのスペシャルティコーヒーを浅煎りで提供しているお店です。
去年のコーヒーフェスでもこだわりを持ってお客様ひとりひとりにコーヒーの説明を熱心にされて長蛇の列を形成していたのですが、今年も相変わらずの情熱と尖ったスタイルを貫いていました。
試飲用の豆と試飲できない豆があるお店が多い中で、ELMさんは全てのコーヒーの試飲を用意し、お客様に気に入ったコーヒー豆を購入していただけるようにしていました。
「この豆は試飲できないの?」と残念そうにするお客様も他のブースで見ていただけに、どの豆の味も確認できるようにするELMさんの一手間も二手間もかけた接客は、毎年本当に尊敬します。
ルーキーブースと侮るなかれ。
普段の抽出環境とは異なる催事場での抽出で、最大限においしいコーヒーをお客様に提供するために、毎日ああでもないこうでもないと工夫に工夫を重ねていました。
ブースに行くたび、日ごとに使用している抽出器具も変わっていて面白かったです。
(店主の熊谷さん曰く、「あの抽出器具はクビにしました」だそうです。もっとおいしく抽出できる器具はどれだと毎日模索されていました)
ELMのそういう尖っているところが好きです。
陰で大人気を誇っていたのがこちらのチャムチャムパンチさん。
聞いたことのないお店だなーと思っていたらなんと、クラフトコーラの原液シロップを作っているお店だそうです。
元々はクラフトコーラ用のシロップだったのですが、開発を重ねていくにつれまるでチャイシロップのような味になり、
ミルクで割ってもよし、
ミルクティーに入れてもよし、
お酒に入れてもよし、
そしてもちろんコーヒーに入れてもよしの万能シロップとなりました。
コーヒー屋さんじゃないから……と素通りされていかれるお客様も多かったのですが、その裏でロースターさんたちには大人気。
ご近所ブースのバケネコーヒーさんやキヌバリコーヒーさんでは、チャムチャムパンチを入れたコーヒーの試飲も提供していました。
「チャムチャムパンチにはこのコーヒーが一番合う」
なんて試飲に試飲を重ねて、一番おいしいコーヒーとのセット販売を推していました。
愛ですね。
私もとても気に入って3本購入したのですが、もう少しで全部なくなりそうです。
通販で購入することもできますので、気になる方はぜひ。
よく振ってねの写真の躍動感がお気に入り。
充実したコーヒーアイテムが興味深い!
コーヒーをたっぷり堪能できたフェスでしたが、コーヒー器具も充実していました。
カリタさんのブースがあって、コーヒーミルやドリッパーはもちろんのこと、コースターや携帯用ドリッパー「GO-BREW」なんかも販売されていました。
ディズニーコラボの台形ドリッパーは見ているだけで幸せになりますし、ウェーブドリッパーでも通常のデザインとは異なるものが置いてあって、マニア心をくすぐられました。
また、THE RELAY Satelliteでは体験ブースを出店していました。
家庭用エスプレッソマシンとして人気のFlairシリーズも実際に触ってみることができましたし
ラテアートに使えるレベルの細かいフォームミルクが作れるNano Foamerも体験することができました。
どの器具もTHE RELAYの店員さんに詳しく説明を伺うことができて、物欲がとても刺激されます。
特にNano Foamerは良いですね。
Flairシリーズはお値段が張るので買うのに勇気が必要ですが、Nano Foamerは買えなくもないお値段。
家庭用のミルクフォーマーでありがちな周囲への飛び散りも酷くはなさそうですし、ドリップコーヒーの上にふわっふわのミルクを乗せてカフェオレにするだけでも、いつものコーヒータイムがぐっと格上げされそうです。
思わず「買います」って言ってしまいそうでした。
他にもさまざまなコーヒー器具が揃っていました。
コーヒーフェス限定ドリップバッグの詰め合わせが素敵
COFFEE CITY FESTIVAL2022では、ドリップバッグの詰め合わせも販売されていました。
このドリップバッグの詰め合わせ、各ロースターさんのドリップバッグをランダムに5つ入れているらしく、どのロースターさんのどのドリップバッグが入っているかは開けるまでのお楽しみ。
色んなロースターさんの豆を気軽に飲み比べたい人にはとっても良い企画ですよね。
COFFEE CITY FESTIVALのロゴとイラストが入った包みもお洒落で、お土産にもとても良かったです。
普段ドリップバッグを買うことはほとんどないのですが、今回は中身がランダムというところに惹かれて購入してみました。
私が購入したものの中身はこちらでした。
・SKYBLUE COFFEE ROASTERSさん
・8A GARAGE COFFEEさん(8Aブレンド)
・くつろぎ珈琲さん(禅)
・Coffee LAB.さん(リスのお顔かな?)
・Rain coffee roasteryさん(コーヒーフェス限定ブレンド)
こうして見てみると、ドリップバッグって小さくて可愛らしくてデザインもお店ごとに違っているのが素敵で、可愛がりたくなっちゃいますね。
実は複数日程コーヒーフェスに参加するために札幌に宿を取っていたので、ホテルのお部屋でドリップバッグでコーヒーを飲みました。
贅沢でほっとできるひとときでした。
毎回必ずしも器具を揃えてきちんとした場所でドリップできるとは限らないので、手元にドリップバッグがあると、出先でも便利だなということを実感しました。
ちなみに私のツイッターのフォロワーさんで、災害用備蓄品としてドリップバッグを購入している方がいます。
「災害時でもお湯だけあればいつものコーヒーが飲めるから」
と防災セットに入れておいて、賞味期限が近付いたら新しいものと入れ替えて飲んでいるそうです。
とても良いアイデアですよね。
お店によってはドリップバッグは「コーヒーフェス限定」というところもあったのですが、これを機にドリップバッグを買い集めてみるのも楽しいかもしれませんね。
COFFEE CITY FESTIVAL2022イベントレポート、いかがだったでしょうか?
会場の熱気、コーヒーの楽しさ、ロースターさんたちの魅力が伝わっていたらうれしいです。
札幌のコーヒーは、これからもっともっと熱くなっていくと思います。
(実際に7月中に、別のコーヒー催事もありましたしね)
「北海道といえば深煎り」という文化もだんだんと浅煎り文化と共存するようになって、楽しみの幅も広がっていくでしょう。
ぜひたくさんコーヒーを楽しんでください。
そしてお友達も誘ったりして、どんどんコーヒーの輪を広げてみてください。
きっともっと、広くて楽しいコーヒーの世界が待っているはずです。
札幌のコーヒーが、北海道のコーヒーがもっともっと楽しくなるはずです。
今回COFFEE CITY FESTIVAL2022に参加してくださったロースターのみなさん、本当にありがとうございました。
すごくすごく楽しかったです。
「コーヒーが大好き!」
という気持ちとお財布だけを手に、ひたすらコーヒーに包まれた空間で過ごす非日常。
催事の最中は一日がとても長かったのに、終わってみれば呆気なくて、次はまだかな、ともう待ち遠しくなっています。
次回も開催してもらえるよう、「PARCOのコーヒーフェス本当に楽しかった」とSNSとか友達への口コミとかで、たくさん広めてください。
きっとみなさんの応援が、北海道でコーヒーを頑張る人たちの背中を押してくれるはずです。