【BREATHER COFFEE/神奈川県逗子市】メルボルンのコーヒーカルチャーや味を神奈川県逗子市逗子で伝える。

【BREATHER COFFEE/神奈川県逗子市】メルボルンのコーヒーカルチャーや味を神奈川県逗子市逗子で伝える。

SPECIAL 2022.01.14

神奈川県逗子市、JR逗子駅から徒歩約5分ほど歩くと、池田通りに辿り着きます。
その通り沿いにあるのが、BREATHER COFFEEです。

まず目に入ってくるのが白い壁に開放的な大きな窓。
天井ぎりぎりまであるのではないかという大きな窓が、道路に面している壁のほとんどの面積を占めています。
照明は、喫茶店でイメージされる暖色系ではなく、ホワイトで明るく清潔感のあるものに。

店名である「ブリーザー(BREATHER)」は「息抜き・ひと休み」という意味があり、店舗のデザインも含め、
誰でも気軽に入りやすいようにと考えられたものだそう。
コーヒー豆のパッケージには日本ではまだまだ流通がないコンポスト素材を輸入し、環境に配慮した取り組みもされています!

今回は、店主の長谷川 晃平(ハセガワ コウヘイ)さんにお話しを伺いました!

コーヒー業界に入ったきっかけを教えてください。

高校生の時からカフェを開きたいとは思っていましたが、大学卒業後はイベント関係の会社に3年くらい勤めていました。
でも、やっぱりコーヒー屋の夢が捨てられなかったんです。
どうせやるならコーヒーにこだわったお店にしたいと思い、そこからコーヒーの勉強を始めました。

そこからどこかで働かれたりしたんでしょうか?

スターバックスコーヒーで1年弱働き、それからすぐにオーストラリアのメルボルンに行き、コーヒーを学びました。
なので、僕のコーヒーはメルボルンがベースとなっています。

英語はもともと話せたんですか?

いえ、英語は今でもちゃんとは話せないです・・・!
20歳の頃にカナダにワーホリに行っていたので、多少は英語が喋れたかなっていうくらいです。
その後、社会人になってからも英語は使わなかったので、オーストラリアに行ってからまた改めて1ヶ月だけ語学学校へ行来ました。

そこまで英語ができなくてもメルボルンは日本人が多いとか、なんとなく通じる環境なんでしょうか?

最低限は喋れないと仕事を確保するのは難しいですけど、僕が行ったくらいから、日本人はすごく真面目という印象が根付いてきていました。
なので、多少喋れなくても真面目さとか、スキルを買ってくれる所も多かったと思います。僕が帰る頃にはもっと日本人は増えていましたね。(2013~2018位)

今のバリスタを目指している若い方もメルボルンに興味を持っている方が多いなと感じるんですが、登龍門というか通過点として考えられる方が多いんですかね。

そういう方が多かったので、僕は現地で日本人向けのバリスタトレーニングとか、仕事の探し方というのも教えていましたね。

コーディネーター的なこともされていたということですか?

そうですね、働いてたカフェでマネージャー職に就いていたので、バリスタセクションを好きにやって良いくらい信頼してもらえていました。
日本人向けにそういう事もやりたいとお願いしたら任せてもらえたんです。

長谷川さんのおかげで、その後の日本人が現地で働くハードルが低くなったというか、土台ができたのではないでしょうか?

どうなんでしょうね?そうだったら嬉しいですけど・・・

移民の国で、殆どがワーホリなどで来てる人が多く、いろいろな国から人が集まり、離れるのも早いんですよね。
入れ替わりが激しいので一回一回教育ができるっていうシステムがあまりなくて・・・。
なので仕事探しがめちゃくちゃ大変で、お皿洗いの仕事でさえ経験者しか雇ってくれないんですよ。

それは大変ですね・・・!

なので、バリスタやりたいって勉強しにきた人は経験がないと雇ってもらえないのが前提なんですよ。面接は日本と違って直接お店に履歴書を持っていくスタイルですね。
僕ははじめ経験者と嘘ついて面接受けていました 笑

すごいですね・・・笑

メルボルンは採用の前にトライアルっていうシステムがあって、トライアルに合格したら採用なんですよね。
初日すぐにじゃあコーヒー作ってみて!と、言われます。
そこで技術面やコミュニケーションが取れるかなどがわかってから、次回の出勤の話に繋がっていく感じです。
バリスタはメルボルンにはいくらでもいるので、急ににクビになったりもしょっちゅうありますね。
次のシフト入れられてないって連絡したら、「あ、もう君クビだから〜」って感じで・・・。

そこは日本と全然違いますねー!

そうですね、僕も一回クビになった経験あります・・・!
バリスタ経験が浅いと単純に動けないので、何回も動きを積み重ねていってスキルを磨いたり、コーヒー屋さんのカッピングとかセミナーに参加したり。
ヘッドバリスタになったお店でも、はじめは英語が得意じゃなかったので、その代わり日本人の武器として真面目に素早く働くことを意識して、当時のヘッドバリスタの倍動くくらいの意識で動いて信頼を得られたのかなって思いますね。

メルボルンは日本と比べてコーヒーを飲む人口は多いんですか?

そうですね。向こうには自動販売機がないんですけど、その代わりカフェがものすごいたくさんあるんです。
10歩歩いたら1個エスプレッソマシンがあるくらい!
嘘じゃなくて本当にあるんですよ。
例えばコンビニにマルゾッコとか、ちゃんとしたエスプレッソマシンがあったりするんですね。

コンビニにあるんですか〜!!

そうなんですよ。
それが普通で、多分日本人が自販機で缶コーヒー買うのと同じ感覚です!
あとは日本人がコンビニでコーヒーを買うように、カフェでコーヒーを買うって感じですかね。

やっぱり消費する人口が全然違うんですかね。

そうですね、あと文化として、朝カフェに行くんですよね。出社前にコーヒーを買って飲んだり、出社してもそのままカフェでミーティングが始まったりとか。

カフェを開いた理由は何だったんでしょうか?

自分のコーヒー屋を開くのが夢ではあったんですけど、メルボルンにいる間は向こうでカフェやろうかなと思ってたんです。メルボルンじゃなくても、海外でコーヒー屋やりたいなって。

でも、ビザの関係で一度日本に戻ることになって日本が今どんな感じなのか見てみようと思ったんです。
帰国してから色々なところを回ってみたら面白くて!どうせやるなら地元である神奈川でやりたいなと思うようになりました。

次に店名の由来を教えてください。

ブリーザは息抜き・一休み・息継ぎするとかいう意味があります。イメージとしては普段頑張っている家事や仕事、子育てとか、勉強とか、なにか皆さん頑張って泳いでるところのちょっとした息継ぎみたいなイメージです。

あとはブレス(呼吸する)っていう単語にERがつくので、呼吸する生命体全部を意味していて、色々な方に来て欲しいという意味があります。
スペシャルティコーヒーが入ってきた時って東京の方ではおしゃれな人が行く場所とか、ちょっと敷居が高いイメージがあって・・・。

その印象は何となくわかります。田舎者なので、都会は緊張します・・・

気合いを入れてよし行くぞってお店に行くような感じ。
僕がメルボルンで学んだコーヒー文化は、小さな子からお年寄りまで誰もカッコつけて入る場所ではないんです。
フランクにコーヒーを飲んで一日をスタートして、またお昼にコーヒー飲む、ライフスタイルに根付いてるようなものでした。そういう部分も含めて、カッコつけてこなくていいよという意味や、呼吸をするようにライフスタイルになじむようにという意味も込めてます。

今までのインタビューを通して、だからオープン時間が8時とか早い時間なんだと気づきました!

そうですねそのメルボルンのライフスタイルからオープン時間も考えました!

店内も白を基調としていて素敵ですが、カフェのコンセプトを教えていただけますか?

夫婦でお店をやってるんですけど、僕たちはメルボルンのカフェっぽくしたかったんですよね。
今でこそ、こういった白いお店は結構ありますが、僕が学生時代のカフェって木目調で柔らかい光の落ち着いた空間のカフェが多かった気がするんです。
それはそれで大好きなんですけど、こういった真っ白くて明るいコーヒー屋がメルボルンには多くて、落ち着くというよりは、行って元気が出るような!

コンセプトは誰でもフランクに来れるコーヒー屋さんがいいなっていうのがあります。ここが店名にも繋がってきます!

なぜこの場所にしようと思ったのでしょうか?

神奈川でお店をやるって決めてから一時帰国して、じゃあどこにお店を出そうかってなった時に、物件探しで色々回ったんですよ。
デートスポットで使われるような横浜やみなとみらい、お寺のある鎌倉近辺や米軍基地がある横須賀。そのエリアを絞って物件を探したんですけど、いい物件が見つからなくて・・・。

鎌倉の隣に逗子っていう駅があって、あまり行ったことなかったんですけど、なんとなく降りてみたんです。
そしたら、海がすぐ近くにあって、山にも囲まれていてすごく自然が豊かな場所だったんです。
住んでいる人たちも感度が高くこだわりがあるような人が多いというのも惹かれました。
僕たちはのんびりした感じがすごい合うなと感じたんです。

そんな気持ちで歩いてたら、その日のうちにこの物件を見つけたんです。
もちろん、すぐに管理会社に連絡しましたね。
そしたら、ちょうど飲食可になったばかりの物件だったということもあり、色々なタイミングやご縁があってトントンとオープンにこぎつけたという感じです。

たまたまおりた駅で物件まで見つかるなんて運命的なものを感じますね!

そうですね!

そこからどれくらいでオープンされたんでしょうか?

物件見つけたのが2018年の3月ぐらい、それで4月末にはオープンしてたんですよ。

え??すごく早くないですか??

結構早いと思います笑
なんでそんな早く動けたかというと、もともと僕はサラリーマン時代イベント関係の仕事をしていました。
そこのイベント事業部で、空間デザインなどをやっていたんです。
会社自体は店舗の内装屋さんで、そこに今でも仲のいい同期がいるんですけど、会社をやめてコーヒーに進むって決めた時から、いつかお店やるから、その時は手伝ってねっていう話をしていたんです。物件決まり次第、すぐにその同期に連絡してスピーディーに動けたって感じですかね。

お店のPRを教えてください。

妻が主にお菓子を作っていまして、ありがたいことにお客様からご好評いただいてます。
特にオススメは1番人気のバナナブレッドです。
メルボルンのカフェでもよくあるメニューでトーストしてバターを塗って食べるのが一般的で、同じように提供しています。

コーヒーは常時3種類取り扱っています。
抽出方法は、フィルター用3種類。
シングルエスプレッソ用に(3種のうちどれか)。
ミルクに合わせる豆が一種類となっています。
また、販売豆のパッケージはコンポスト素材を使用しています!

スイーツの通常メニューはバナナブレッド・キャロットケーキ・グルテンフリーのココナッツクッキーの3つ。
フードメニューは、ジャッフルというホットサンド(オーストラリアだとホットサンドのことをジャッフルと呼ぶ)2種。
クラシック(ハムチーズバジル)とジャークチキン
オープンサンドは2種。
シナモントースト、OGトースト(バターにベジマイト→オーストラリアの発酵ペーストで味噌に近いイメージ)。

焙煎を始めたきっかけはあったんですか?

きっかけはコロナになったことで輸入が安定しなくなったからです。
一回棚に何もない状態になっちゃったんですよ。

それは大変でしたね・・・

そうなんですよ、今まで頼んでいたコーヒー豆が来るのに一ヶ月くらいかかったりとか、いつ届くかわからなかったんです。
これじゃあ商売できないし、厳しいなと思ってて。
あとはコロナで出た助成金をうまく使ってできたので、このタイミングで自家焙煎に切り替えようと思いました。

たくさんお答え頂きありがとうございました。最後に長谷川さんにとってコーヒーとはどのようなものでしょうか?

ライフスタイルになくてはならないものですかね。
コーヒーって単純に飲んで美味しいって喜びもあるし、それを飲んで癒されたり、飲みながら物思いにふけたりとか、テンションが上がるところにコーヒーがあったりとかですね。

BREATHER COFFEEさんのメルボルンのコーヒー文化を伝えたい、
気軽に楽しんでほしいという思いが伝わるインタビューでした!

BREATHER COFFEEさんのコーヒー豆のお取り扱いは間も無く終了致しますが、
BREATHER COFFEEさんのオンラインショップではTHE RELAYでお取り扱いさせて頂いたコーヒー豆以外もご購入頂けます!
ぜひこの機会に色々なコーヒー豆を楽しんでください!

また、THE RELAYのInstagramアカウントでは、お取り扱いのコーヒー豆の情報やインスタライブの様子も随時更新しています。

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INFORMATION

店舗名 BREATHER COFFEE(ブリザーコーヒー)
住所 〒249-0006 神奈川県逗子市逗子7丁目6−33 塩沢ビル 1階
TEL/MAIL 046-815-6885
WEB WEB Instagram Facebook
営業時間 8:00 - 17:00
定休日 水曜日
焙煎機 DIEDRICH 2.5kg
エリア 神奈川県
豆の販売 あり

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この記事を書いた人

MIKU FUKAZAWA

コーヒーに片想いしています。いつか近しい関係になれますように。
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