【SPROUT/北海道 倶知安町】ニセコのバリエーション溢れるロースタリーカフェ
SPECIAL 2021.02.18
蝦夷富士と呼ばれる羊蹄山をはじめとする豊かな自然があるニセコ。
季節に合わせたアクティビティを求めて国内外から多くの観光客が訪れる、北海道でも言わずと知れたアウトドアの聖地です。
ニセコの玄関口である、JR倶知安駅。
その駅前通りに、ロースタリーカフェSPROUTがあります。
「コーヒー × ◯◯」として、 コーヒーがもたらす豊かさを感じる時間や空間を大切に、そして”心の芽(SPROUT)”の芽生えや成長を慈しむというコンセプトのお店。
生豆の特性を活かしたシングルオリジンや、こだわりのブレンドなど多様なラインナップが魅力。
カフェで飲むコーヒードリンクはすべての豆から選ぶことができるというのが驚きです。
今回はSPROUTの店主である、峠ヶ(とうげ)さんにお話を伺いました。
LIST OF CONTENTS
峠ヶさんがコーヒー業界に入ったきっかけは何ですか?
夫婦でこのお店(SPROUT)を始めようとなった時ですね。
ふたりでみんなが集まるようなお店をやろうとは決めていて、奥さんがカフェで働いたことがあったので、カフェを開くことにしました。
奥さまとの出会いが、カフェをオープンするきっかけになったんですね。
そうですね。
あとはカヤックトリップでシアトルに行っていたんですが、その時の光景も印象的です。アウトドアショップで得たその日の天候情報をもとに、近くのカフェでコーヒーを飲みながらその日のプランを考えたり、情報交換をする光景が日常で。SPROUTもそのイメージで、ここに来る人、集う人がコーヒーを介して繋がる場所にしたいという思いがありました。
店名の"SPROUT"にはどういう思いが込められているのでしょう?
SPROUTは、英語で”芽”という意味です。
カフェを始める時から奥さんと5つある心の芽を大事にしようと決めていて、それが「遊び心、冒険心、楽しむ心、追求する心、伝える心」。SPROUTに来てくださったお客さんの”心の芽”の芽生えや、その成長を大切にしたいという意味があります。
お店を出す場所にこだわりはありましたか?
冬だけではなく1年を通していろんな人に利用していただきたかったので、ニセコで夏も冬も人の出入りがある場所、というのが念頭にありました。
そんな時に、駅の近くで現在の場所が偶然テナントを募集していたので、すぐにここに決めましたね。オープン当初は隣の家具屋さんにテーブルなんかを借りて、「これ、隣のお店で買えますよ!」ということもしていましたね(笑)
すごい!運命的な出会いだったんですね。内装へのこだわりは何かありましたか?
建設現場で出た廃材を使ったり、とにかく安くということを考えていました。あとは私が本好きなので大きな本棚を作ったのはこだわりのひとつです。
スプラウトができる前、シアトルに行っていた頃に
よく一緒に山へ行っていた仲間がたまたま設計士でもある大工さんで。山へ行きながらよくお店のことを話し合っていましたね。
そうだったんですね!それもまた運命的。自家焙煎はオープン時からされていたんですか?
いえ。オープン時(2009年)は札幌の横井珈琲さんの豆を扱わせていただいてました。自家焙煎を始めたのは2016年からです。
この豆をもっと深く焼いたら、もっと浅く焼いたら…と、豆の持つポテンシャルについて興味を持つようになって、自家焙煎に挑戦することにしました。
焙煎する際に心がけていることは何かありますか?
とにかく「豆にやさしく」です。豆に無理させないということを第一に考えています。
焙煎はスキーと同じで、常にもっとこうしたいと追求したくなるのが面白くて、難しいですね。
コーヒー豆は何種類ほどでしょう?
シングルオリジンは常に10種類ほど揃えていて、ほかに定番のブレンド2種類と季節のブレンドがあります。ドリップもエスプレッソも、すべての豆の中から選んでいただけるようにしています。
10種類も!迷っちゃいますね・・・でも選ぶのが楽しそう。ブレンドはどんなイメージで作られているんですか?
今あるブレンドは3種類で、ひとつは「ニセコオートルート」。やさしい山も、険しい山も、歩き終えたらまた行きたくなるニセコの山々をイメージして、また飲みたくなるバランスの良いコーヒーにしています。
もうひとつは「羊蹄山ブレンド」。やさしく包み込んでくれるような羊蹄山のイメージをそのままコーヒーにしました。
季節のブレンドは「クラウンスノーブレンド」。"CROWN SNOW"は英語で"冠雪"という意味で、寒い冬に暖かい室内で飲んで、ほっこりするようなイメージで作っています。
ニセコを感じられるラインナップ、素敵です!たくさんの種類がある中から豆を選べるのはお店の大きなポイントですね。
そうですね。ラテもアメリカーノもドリップも、その日の気分に合わせたコーヒーを楽しんでいただけるようにしています。
あとはお店のオープンな雰囲気もポイントかなと思います。個性的なスタッフがのびのびとコーヒーに向き合っているので、お店全体も明るい雰囲気がありますね。
お店をやっていて、印象的な瞬間はありましたか?
いろいろありますが…シアトルで見ていた光景が自分のお店でも起きる瞬間がけっこうあります。地図を広げて、その日のプランを練ったり、お客さんどうしで情報交換していたり。そのまま一緒に山へ行ったりという場面がたくさん。人と人が繋がっていくそんな瞬間がとても印象的ですね。
みんなが集まるお店を作りたいというのが、そのまま表現されている感じがとても素敵です。最後に、峠ヶさんにとってコーヒーはどのようなものでしょうか?
私にとってのコーヒーは3つの顔があって。
ひとつは、コミュニケーションツールとしてのコーヒー。
もうひとつは、自分が好きなことと共通するものであること。私でいうとスキーや山登り。どちらも好きだからこそ手を抜かず突き詰めたくなりますね。
そして、このふたつの相乗効果がもたらす無限の可能性という魅力が、自分にとってのコーヒーです。
おおらかなニセコの自然そのもののような、何物をも包み込むような雰囲気のある峠ヶさん。
お店の雰囲気やスタッフのみなさんの間にも、ポジティブなエネルギーが流れているんだろうなあと、つい想像してしまいました。
今回は新型コロナウイルス感染拡大の状況を鑑みてリモートでの取材でしたが、実際に伺うのがとても楽しみになるインタビューでした!
THE RELAY マンスリーロースターとして、3月中旬までSPROUTさんのコーヒーを店内でお楽しみいただけます。
コーヒー豆は5月中旬まで取り扱っておりますので、気になる方はぜひTHE RELAYでチェックしてみてください!
RECOMMEND SHOP
おすすめ珈琲店
RECOMMEND MUSIC
珈琲を飲むときにおすすめの曲
SHOP'S BEANS
SPROUTさんのコーヒー
GALLERY
shop & coffee images
INFORMATION
店舗名 | SPROUT |
---|---|
住所 | 北海道虻田郡倶知安町北一条西3-10 |
TEL/MAIL | 0136-55-5161 |
WEB | |
営業時間 | 8:00~19:00 |
定休日 | なし |
エリア | |
豆の販売 | あり |