【粕谷哲】アジア人初WBC世界チャンピオンになるまでのお話【 Philocoffea/千葉】

【粕谷哲】アジア人初WBC世界チャンピオンになるまでのお話【 Philocoffea/千葉】

SPECIAL 2021.02.17

コーヒーの街として注目されている千葉県船橋市。
そこにはコーヒーの2大メーカーの工場があり、自家焙煎のコーヒーを提供するお店も数多くあります。

アジア人初のワールドブリュワーズカップ世界チャンピオンに輝いた経歴を持つ粕谷哲氏と、
「船橋コーヒータウン化計画」の発起人、梶真佐巳氏が共同で設立したコーヒーカンパニー「Philocoffea」
「Philocoffea」とは…「Philosophy( 哲学 )」「Coffea(コーヒーの木)」を合わせた造語だそう。

日本でもここでしか味わえないような希少豆のコーヒーが取り揃えられ、
トレーニングセンター(訓練所)では講習なども行われています。
千葉の方がコーヒーで困った時は、とりあえずここに行けば大丈夫
と思ってもらえるお店づくりを心がけているそうです。

今回はPhilocoffea粕谷さんにいくつかお話を伺っていこうと思います。

業界に入ったきっかけはなんだったのでしょうか。

1型糖尿病になったのがきっかけです。
まだ糖尿病になる前の話ですが、震災の復興支援に行っている中で色々な死生観の変化がありました。
そのタイミングと重なって1型糖尿病になったこともあり、
元々はITの仕事が好きで、ITコンサルタントとして仕事をしていましたが、後悔しない生き方がしたくなったのです。
そこからやりたいことをやろうという意識が芽生えたんですね。

糖尿病になってからコーヒーを飲む機会が増えて、
そこからコーヒーにはまっていきました。
もともとはワーキングホリデーでイギリスに引っ越すことを予定していて、
それまでの繋ぎとしてコーヒー屋で働いていました。
なので業界に入ったという認識ではなかったんですね。

それから、2015年1月にワーキングホリデーの抽選に当選したんですが、
2月には「ジャパンエアロプレスチャンピオンシップ」で優勝、
10月にはブリュワーズで優勝、
2016年には「WORLD BREWERS CUPの世界大会」で優勝したので、
行けなくなってしまいました・・・。

業界に入ってからのスピードがとても早いですよね!

他の人よりも練習したつもりです。
なので、個人的には早いとは思わなかったですね!

一つのことにストイックになることが苦ではないのですね。
とても尊敬します・・・
もう疲れた!辛い!とはならなかったんでしょうか?

毎日思ってましたよ笑
辛いと思いながらも必死に練習しました。

計り知れない努力がそこにはあったのですね・・・。
コーヒーをやっていこうという決め手となる瞬間はありましたか?

たまたまWORLD BREWERS CUPの世界大会で優勝した流れがあって今こうやってコーヒー屋を続けていますが、
これ1本でやっていこうという意識は今もあまりないんです。

もしかしたら明日違うことをやろうという可能性も?

今はもう雇用する側になってしまったので、シンプルに明日やめようとはならないですけど、
常に考えているのは自分が自由であり続けるために、色々環境づくりをするという事です。
その手段が今はコーヒーというだけですね。
まだまだコーヒーでやりたいこともいっぱいあるので。

やりたいことって尽きないですよね・・・

そういえばインスタライブなどで時々拝見するのですが、ネルの開発もされていますよね?
最近のトレンドがある中で、優勝歴のある有名な方がネルを使用している光景をあまり目にしたことがなかったので驚きました!
そして、私がネルドリップをする喫茶店で勤めていたこともあり、
ちょっと嬉しかったです・・・!

個人的には驚くようなことはしていないんですけどね。
僕としてはコーヒーの魅力は多様性だと思っているので、必然的にたどり着くというか。

例えばHARIO使ったり、Kalita使ったり、ORIGAMI使ったりするけれど、
それってペーパードリップっていう括りでしかないじゃないですか。
他にもいっぱいあるよというのは常に思っています。

なので、ネルドリップに行き着くのもそういう意味では普通だったのかな。

ネルドリップといえば深煎りが相性がいいと良く言われますが、それに合わせた焙煎などを考えていたりしますか?

まだ現段階ではそこまではいってないですね・・・

そうなのですね、今後の展開はインスタライブの配信などを楽しみにしています!

次にカフェを開いた理由を教えてください。

これも実は特にないいんです。
もともと梶がカフェを開く予定で、そこに僕が参加したという流れだったんですよ。

そうだったんですね!

カフェのコンセプトはありますか?

単純にPhilocoffeの発信地というだけですね。
理由は何もなかったです笑
新しくできるビルにお店を出して欲しいと言われて応えたという感じです。
船橋コーヒタウン計画の店舗としての位置付けでもありますね。

僕らは、千葉で一番のコーヒー屋になるという目標でやっています。
千葉県民がコーヒーに困ったら行くところ。
ただコーヒーが買えるんではなくて、そこに行けばコーヒーの事をなんでも聞けるよっていうところ。

そんな場所があったら住民としては嬉しいですね!

お店のPRをして頂けますか?

シンプルに美味しいコーヒーが飲めるよっていうところですかね。
品揃えの面でいうと、日本ではうちでしか飲めないようなコーヒーが揃っている。
ギフト商品も強みです。
お店が駅前の改札を出て30秒くらいのところにあるので、すぐに購入できるギフトが揃っているっていうのは大きいポイントかもしれません。

さいごに、粕谷さんにとってコーヒーとはなんですか?

最近は自分の鏡みたいなものと考えています。
例えば、誠実さを映したり、その時々の感情を映したりとか。
一番触れ合っている時間が長いから。
コーヒー自体は何も変わりがないはずなんですけど、
僕自身にはいろんなブレがあるので、それをコーヒーを通じて見ているという感じです。

ちょっと前までは、コーヒーを通じて色々な人とのコミュニケーションがはかれるという感覚もすごくあったんですけど、
だんだん外部というよりも自分自身の内側と対話するというのが強くなってきたかもしれないですね。

今回、COFFEE OTAKUのリアル店舗、「THE RELAY」のお話をさせて頂いた際に、
いち早く参加してくださったのが粕谷さんでした。
もしかするとPhilocoffeaの理念”あらゆるところにコーヒーを届ける”からだったのかもしれません。

PhilocoffeaさんはTHE RELAYにて、3月末まで店内ドリンク提供いたします!

コーヒー豆は5月中旬までお取り扱いしています。

実際にTHE RELAYで味わって頂き、好みの味を見つけてくださいね!

THE RELAYのInstagramアカウントでは、お取り扱いのコーヒー豆の情報やインスタライブの様子も随時更新されていますので
こちらも是非チェックしてください!

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Philocoffea Roastery & Laboratory
さんのコーヒー

INFORMATION

店舗名 Philocoffea Roastery & Laboratory
住所 〒273-0005 千葉県船橋市本町7丁目1−1 1F
TEL/MAIL 047-460-9400
WEB WEB WEB Instagram Twitter Facebook
営業時間 10:00〜21:00 通常営業
10:00〜20:00 短縮営業(2021/2/12現在)
※新型コロナウイルスの影響により、営業時間・定休日等が記載と異なる場合がございます。
定休日 不定休
エリア 千葉
豆の販売 あり

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この記事を書いた人

MIKU FUKAZAWA

コーヒーに片想いしています。いつか近しい関係になれますように。
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