自家焙煎工房 イーハトーブ珈琲豆店

お店をはじめるまではコーヒーとは全く関係ない仕事をしていて、開業すると同時にコーヒー業界に入りました。
業界に入る前からコーヒーはすごく好きで、自分が初めて美味しいと思ったコーヒーが自家焙煎店で飲んだものだったんです。
そのコーヒーを飲んでから「焙煎したてのコーヒーを飲みたい」という思いを持ち、手網を使って焙煎をするようになりました。
焙煎を初めた頃は不安定だったのが試行錯誤するうちに、焙煎時間をコントロールできるようになり、10年以上手網焙煎をしていました。
そうして興味本位ではじめた焙煎にハマり、どんどんコーヒーにのめりこんでいきました。

サラリーマンとして働く中で、好きなことを仕事にできたらいいなと考えはじめました。
そんな時、東京の南方郵便機というお店の方が自家焙煎店の開業支援をしていて、その方と出会ったことでお店を開こうと決意しました。
それから本格的に焙煎機を使っての焙煎を習い、2018年にお店を開きました。
カフェではなくコーヒー豆の販売店を開いたのは、僕自身がカフェで飲むコーヒーも好きだけれど、自宅で飲むコーヒーが一番好きだから。
お客さんにお店ではなく自宅で飲むコーヒーを提供したいと思ったからです。

当店の売りにしているのは深煎りのコーヒー豆です。
僕が深煎りでイメージする味というのが、濃く・深く・柔らかいの３つ。
苦いだけではない深煎りを目指しています。
当店がお客さんにとって、通勤や散策のついでに立ち寄りコーヒー豆を購入して、自宅で美味しくコーヒーを飲んでいただけるような、日常の中にあるお店であればいいなと思います。

現在の銘柄は10種類前後で、今後少しずつ増えてくると思います。
その中でも売れているのはフレンチローストのマンデリンやコロンビア、ブラジル、ガテマラ。
特にマンデリンとコロンビアは僕の好きな銘柄で、お客さんに押し付ける気はないのですが、おすすめを聞かれるとついつい勧めちゃいますね。
また、ブラジル・ガテマラ・コロンビアは今出している銘柄から変える気はありません。
それらに関しては、お客さんがいつ来ても同じ味が楽しめるようにしていきたいなと思います。

あと、当店はブレンドを大切にしています。
『銀河鉄道の夜』というブレンドは、ブラジル・ガテマラ・コロンビアの３つで作ったブレンドで、ありきたりなブレンドだとも思いますが、すごく美味しいと思います。

僕はコーヒーを飲んでいる時というのがすごく心が安らぐというか、優しい気持ちになれるんです。
1日のはじまりにコーヒーを飲む時間を絶対に作り、その時間は何も考えない。
そうすることで気持ちがリセットされて1日がはじまる気がします。