Cafe Hino

Cafe Hino

SHOP 2018.12.13

地下鉄東西線を南郷7丁目で降車し、北の方へ進むと、国道12号線沿いにある真っ赤な外壁が特徴的なカフェ、
Cafe Hino(カフェ ヒノ)が見えてきます。

店主の平野さんが自分で図面を引き、床や断熱材を貼り、まさに自分で作り上げたというお店に
一歩足を踏み入れると、漂うコーヒーの香りが心をほぐしてくれます。
落ち着いた雰囲気の店内にはカウンターとテーブル席があり、好きな席でコーヒーを楽しむことができます。

メニューを見ると沢山の銘柄の他に、ネルかペーパーかの抽出器具、さらにはコーヒーの濃度も
選ぶことができるというから驚きです。

ドリンク以外にもトーストやリゾットなどの軽食、さらには自家製ケーキなどのデザートも頂くことができます。
今回はそんなCafe Hinoの店主、平野 一政さんにお話を伺っていきます。

INTERVIEW have a talk

コーヒー業界に入ったきっかけを教えてください。

高校生の頃に全く別の業種でアルバイトをしていました。
そのアルバイト先の人がコーヒーがすごい好きな方で、僕が大学に進学するからアルバイトを辞める時に
「お酒を飲みには連れていけないから、コーヒーを飲みに連れて行ってやる」と言ってくれました。
その頃はコーヒーが嫌いだったので、苦いのはちょっと・・・と言ったら
「良いコーヒーは苦くないのもあるから、専門店に連れて行ってあげる」と。
連れて行ってもらったお店でモカを飲んでみると、コーヒーなのに甘い!と驚きました。
それがきっかけでコーヒーが好きになり、進学後にコーヒー専門店でアルバイトをはじめました。

カフェを開いた理由を教えてください。

最初にアルバイトをした店がいわゆるスペシャルティーコーヒーの先駆けみたいなお店で、
色んなコーヒーを飲んでいるうちにどんどんコーヒーにハマり、自分で色んなコーヒー屋さんを飲み歩くのが趣味になりました。
色んなお店にいくと店ごとに色んな味があるんだなと気づき、そういうのを自分でも作れないのかなと思い、ユニオンの機械式の直火式サンプルロースターを購入、それをフジローヤルに送って改造してもらい、焙煎の練習をはじめました。
焼いているうちに、コーヒー豆を持ち込んだ知り合いの喫茶店で僕の豆を使っていただけることになり、コーヒー豆の卸がはじまりました。
そのうちそこのお客さんが豆を買ってくれるようになり、コーヒーの試飲スペースがほしいと言われました。
最初は試飲のスペースだけを作ろうと思ったのですが、どうせやるなら喫茶もあったほうがいいんじゃないとなり、
お客さんに出すからには一杯一杯きちんと淹れられる環境でないといけないなということで、このお店を開きました。

カフェのコンセプトを教えてください。

コーヒーを好きになってもらう入口になろうというのが店のコンセプトです。
コーヒーは苦いだけじゃなく、こんな味わいもあるんだよというのをお客さんに伝えていきたいです。
コーヒーの価格が一律なのは、例えば値段が高いコーヒーをお客さんが飲んで、このコーヒーは値段が高いから美味しいんだと思ってしまうのが嫌で。
あくまで自分が好きだからこれを飲む、という風にしていただきたいです。

味つくりとしては、甘さを売りにしています。
甘さと丸さ。柔らかい味わい。
あとうちは固定された味がなく、けっこう味が変わります。
良いものがあればどんどん取り入れ、どんどん良くしていく。
だから開業当時とは焼き方も随分変えています。

お店のPRをお願いします。

見てほしいのはやっぱりコーヒーです。
自分が豆を選ぶ時に気にしていることは、商社さんの言葉ではなく、自分が良いと思う味を大切にしています。
現在流行だと言われているスペシャルティーコーヒーの流れがあります。
うちではそれを追いかけはせず、本質的な旨みだったり甘さ。
普段ゆっくり飲んで美味しいなと思える良いものを作りたいと考えています。

あなたにとって珈琲とは?

全部です。
自分がこの店をはじめる時、自分の思い通りに作ったコーヒーが世の中に認められないなら自分もダメということだから、
その時はコーヒーをきっぱり辞めて働こうと思いました。
コーヒーは自分の好きではじめたものだから、周りの店の商売に関係なく、自分で作りたいものを作る。
そのためには知らないといけないことがたくさんあるので勉強は欠かせません。

コーヒーが大好きで、色んなコーヒー屋さんに行き、先入観ではなく自分の舌で味を確かめることを大事にしているという平野さん。
道内外の色んなコーヒー店に行ってはお店の人と話をしたり、どうしたらこんな味を出せるんだろうと探究を続けているそうです。

「うちは来たお客さんに、このコーヒーが美味しかったならあのお店のこれも美味しいよって、って他のお店を勧めるんですよ。
僕らは自分の味を作りだすことを大事にしていますが、お客さんにとっては飲んで美味しいかどうかが一番大事なので。
僕自身がコーヒーが好きだからそれをお客さんに提案して導いてあげる。
そしてその人にお気に入りの店ができたらそれが一番ですね。その人がコーヒーを好きになってくれたということですから。」そう笑顔で話す平野さんの元には、日々常連さんや評判を聞きつけたコーヒー好きの方々が訪れます。

コーヒーの本質的な甘さと旨みを追求するお店。
魅力的な店主さんがいる空間でこだわりのコーヒーを楽しんでみてください。

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INFORMATION

店舗名 Cafe Hino(カフェ ヒノ)
住所 札幌市白石区本通7丁目北1-23
TEL/MAIL 011-864-3434
WEB WEB Facebook Instagram
営業時間 11:00~21:00(ラストオーダー:30分前)
定休日 火曜、他不定休
焙煎機 直火式 1キロ窯
エリア 札幌市白石区
豆の販売 あり

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この記事を書いた人

SHO KONISHI

記事を通して、皆さんがコーヒーを楽しむお手伝いができればなと思っています。