【Roast Design Coffee/神奈川県】コーヒーはアートではなくデザインだ。コンセプトに合わせ柔軟にデザイン(設計)をするお店。

【Roast Design Coffee/神奈川県】コーヒーはアートではなくデザインだ。コンセプトに合わせ柔軟にデザイン(設計)をするお店。

SPECIAL 2021.10.21

神奈川県新百合ヶ丘にある、美味しいお店が多いことで有名なマプレ専門店街の1階にRoast Design Coffeeがあります。

裏通りに面していて少し隠れ家のよう。

店内の一面真っ白な壁にはあえて何も飾らないというこだわりもあり、シンプルで清潔感のある空間が広がります。

都心から少し離れ、新百合ヶ丘まで行くとスペシャルティーコーヒーを扱うお店がほぼないそうです。

そんな中、店主である三神 仁美(ミカミヒトミ)さん、ご主人の三神 亮(ミカミリョウ)さんお二人の
生活エリア圏内で、こういった場所にもスペシャルティーコーヒーを浸透させたいという想いで
Roast Design Coffeeをオープンしたそうです。

今回は、経歴や実績がさまざまなお二人からたっぷりとお話を伺いました!

コーヒー業界に入ったきっかけを教えてください。

※ご夫婦でインタビューに答えてくださったので
(仁美さん)(亮さん)の表記で記載させていただきます。

(仁美さん)
実は、もともとコーヒーが飲めなかったんです。
普段は紅茶を飲むことが多く、たまたまマシュマロがたくさん乗ったモカのようなものを頼んだ時に、コーヒーは意外と甘いものだと飲めるんだなというのに気がついたんです。
そこからスターバックスで働いて、美味しいコーヒーについて勉強し始めました。
そんな中、創業して間もない頃のNOZY COFFEEさんでパブリックカッピングのイベントに参加する機会があり、初めてスペシャルティーコーヒーを飲んだ時に「わ〜!!」って感動したんです。
そこからスペシャルティーコーヒーに夢中になりました!

その後、訳あって普通の会社に就職するんですけど、コーヒーの業界から外に出たことによって、普通に常識としてスペシャルティーコーヒーが浸透していないことに気づきました。
コーヒー好きな同僚とコーヒーの話をしても全然会話が噛み合わなかったり弾まなくて・・・
それがあって、やっぱりいずれはコーヒー業界に戻って魅力を伝える側に戻りたいなという気持ちが少しずつ大きくなったんです。

(亮さん)
一度体調を崩してフラフラしてたんですけど、フードビジネス体験してみたらと父親に勧められてスターバックスで
アルバイトをすることになりました。
もともとワインは好きだったんですが、コーヒーの方がワインよりも味がわからないじゃないですか。
コーヒーの色々な種類をテイスティングさせてもらって、こっちの方が面白そうだなと思ったのがきっかけです。

そこからSCAJに行く機会があり、ワタルという商社を知りました。
COEなど飲ませてもらったんですが、当時はまだトレーニングしていなかったので何がいいのか悪いのかわからなかったんですね。

これがコーヒーに関わるきっかけになったんですか?

(亮さん)
そうですね、そこから興味を持ってワタル株式会社に電話したんです。
そしたら開口一番に「ワタルです!!」って、すごい勢いで一言言われたので、そんな電話の出方あるのかって驚いたのを今でも覚えています笑
入社してからは本当にいろんなことやりましたね。
産地行ったりとか、審査員したりとか、営業したりとか、焙煎のトレーニングしたりとか、協議会のサポートしたりとか、セミナーしたりとか。色々です。

Philocoffiaの粕谷さんのコーチングもされたんですよね?

(亮さん)
てっちゃん(粕谷さん)に電話してコーチングしたことにしていい?って聞いたらいいですよって言ってくれたんです。

僕はどちらかと言うと 焙煎や味の傾向などで携わりました。
ずっと焙煎の世界大会のコーチングをしていたので、当時てっちゃん(粕谷さん)が勤めていたコーヒーファクトリー代表の古橋さんから、世界大会の味の傾向の問い合わせを頂いてコーチングさせていただいたという流れでした。

すごいですね・・・
THE RELAYオープンの際にPhilocoffiaさんにお声かけさせて頂いて、参加してくださると言うことでこのお店がスタートしたようなもなので、ご縁が繋がっている感じが嬉しいです。
次にカフェを開いた理由を教えてください!

(仁美さん)
コーヒー業界に戻りたいと思ったきっかけから、すぐに開業するつもりではなかったんですが、自分たちがスペシャルティに関わってきた中で何がやりたいかなって思った時に、まだまだスペシャルティコーヒーが浸透していないエリアでお店を出そうと考えました。
首都圏にはもう美味しいスペシャルティーコーヒーのお店はいっぱいあったので。
それで神奈川県の小田急線、単純に自分たちの住んでいるエリアからも近いということもあり。新百合ヶ丘に。
チェーン店などはたくさんあるところだったんですけど、スペシャルティーコーヒー専門店は無かったので。

ありがとうございます!次に店名の由来を教えてください。

(仁美さん)
二人とも関わってきたところは違うんですけど、自家焙煎のお店でそれぞれ焙煎をしていました。
なので、どういう味作りをしたいかと考えた時に、お店のコンセプトに合わせたコーヒーを一定のクオリティで焼くというところに焦点を合わせました!
どちらかと言うと私たちの中ではデザインに近い感覚があったのでそこからRoast Design Coffeeと名付けました。

(亮さん)
デザインって言葉の意味の中には設計と言う言葉も入っていて、アートとは別の意味になってくるんですね。
明確な意図があってこういう味作りをしているというところもRoast Design Coffeeの中に込めている感じです。

ありがとうございます。
お二人とも経歴や実績があるのにそれをあまりお店では出されていないなと感じていました!

(亮さん)
その辺はね、社長の意向があって。

(仁美さん)
まあね。恥ずかしがり屋さんなのと、結局スペシャルティーコーヒー自体の認知があまりないので、なんか大会でコーチやてますとか、賞取ってますとかっていっても、まずその大会がなんだかよく説明しないと伝わらないんですよね。

(亮さん)
そうですね、賞状はいっぱい持ってるんですよ。でもそう言うのじゃなくて、実力で勝負したいじゃないですか。

(仁美さん)
たまたま来て、このコーヒーなんだかわからなかったけど美味しかったなあ。とか言われたらいいですね。

それも含めのデザインって言う店名やコンセプトにも繋がっているんですかね?

(仁美さん)(亮さん)
そうですね!

カフェのコンセプトを教えてください。

(仁美さん)
お店では浅煎りのみを取り扱い、ブレンドの販売も基本していません。
素材が違うことやフレーバーや酸味がわかりやすいので。
ただ、深煎り好きな方には難しいので、そういう方向けには、
ちょっと遊び心でお酒に漬けてから焙煎するインフュージョンコーヒーというのを作ったり、時々変なイベントを開催したりしています。

変なイベントとは・・・

(仁美さん)
この間は夏祭りとして、たこ焼きに合うビールのようなコーヒーを出したりとか、エイプリールフールに突然告知なしで深煎りのブレンドを出してみたり。
割と自由にやってます!

(亮さん)
浅煎りで炭酸ガスを注入するビールのようなドラフトコーヒーっていう名前をつけたドリンクを出したり。

(仁美さん)
よく勝手に名前つけたがるんです!

新しいものが出来上がる瞬間ですね!来店されるお客さんもこういうのを楽しんでらっしゃるんだろうなって想像できます。
次に、なぜこの場所にしようと思ったのでしょうか?

(亮さん)
生豆の営業をしていたので、どこにどういうロースターがいるかわかってたんですね。
新百合ヶ丘は川崎市なんですけど、川を越えたら世田谷なんです。世田谷ってお店がいっぱいあるんですよ。
狛江には堀口さんがいるし、世田谷にも堀口さんがいるし、カフェテナンゴもいるし、いっぱいいるんです笑

(仁美さん)
それだけが理由ではないですよ。
街自体も綺麗でオープン前マルシェに出店した時は、お客様も穏やかな優しい人が多かったのでこの土地の雰囲気も気に入りました。

ありがとうございます。次に、お店のPRをお願い致します!

(仁美さん)
コーヒー豆の販売がメインです。店内では9〜10種類のコーヒー豆をドリップで飲めます。
あとは、ポイントカードが充実しているので、ポイントカードが好きな方にオススメです!すぐ貯まってすぐ使えます!有効期限1年ぐらいのもので沢山買わないとたまらないカードが嫌なので、すぐ貯まるものを作っています。

ウェブショップでは、ご本人様のご注文の場合で、一部の特殊なセットなどを除いては、サンプルのコーヒー豆をなるべくつけるようにしています。20gほどその時のオススメを入れたりしています。
色々なコーヒーと出会うきっかけを増やしたいなと思って。

フードはchercheusesさんから仕入れた焼き菓子を出しています。うちの浅煎りのコーヒーに合うものが多くて楽しみながら選んでいます。

ありがとうございます。ポイントカードといい、サンプル豆といい嬉しいサービスばかりですね!
さいごに、お二人にお聞きしたいのですが、あなたにとってコーヒーとはどんなものでしょうか?

(仁美さん)
私はこれと言ってコーヒー以外に趣味がなくて・・・
20代後半までコーヒーが飲めなかったくせに。
そこから先は自分の人生そのものになってるところがあります!

コーヒーとともに人生を歩んでいく感じですかね。

(仁美さん)
そうですね。多分ここが廃業しても、また懲りずに開業すると思います笑

(亮さん)
僕はブログを書いてるんですけど、常に学んでいかなきゃいけない、終わりがない。
呪われているような、そんな感覚。
コーヒーの呪いですね!
そういう気持ちにさせてくれるもの。
結局人生そのものに行き着きますね。人生は茶色い豆だった笑

名言ですね!
大会のコーチングなどもされていて、結果が出た時の達成感などがあると思うんですが、そういったものも理由としてあるんでしょうか?

(亮さん)
そうですね・・・。
世界大会の結果は競技者に属するものだと思うんですね。
僕がトレーニングしたから優勝したっていうのも変な話ですし、賞を取れなかったというのも変な話ですし、もちろん影響は与えるんですけども、結果が伴うこととは別の話なんですね。
なので競技会のコーチというのは結構しんどいものなんです。
でも、やっぱり競技者が一人でやるのは大変なので、そこらへんのお力添えができれば本望かなと思いながらやっています。

Roast Design Coffeeのお二人の人柄が感じられ、とても笑いの絶えない1時間でした!

そして、三神 亮(ミカミリョウ)さんのBlogをご存知の方もいらっしゃると思いますが、
インタビュー内でも出てきたBlogはコーヒーのヲタクなら必見となっています!
https://coffeefanatics.jp/

そんなRoast Design Coffeeさんのコーヒー豆は11月末まで販売しています!
THE RELAYでのお取り扱いは初となるインフュージョンコーヒー、
「バーボンウイスキー × エチオピア イルガチェフェ」は発売とともに売り切れてしまいましたが、
その他2種類のコーヒー
エチオピア ウエストグジ ケルチャ ウオッシュド
ルワンダ シンビ アナエロビック ナチュラル
はご購入いただけます。

また、THE RELAYのInstagramアカウントでは、お取り扱いのコーヒー豆の情報やインスタライブの様子も随時更新しています。

 

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INFORMATION

店舗名 Roast Design Coffee
住所 神奈川県 川崎市麻生区上麻生1-6-3 マプレGF階
TEL/MAIL 050-3743-3304
WEB WEB Twitter Instagram Facebook
営業時間 10:00 ~ 19:00(ラストオーダー18:30)
定休日 水曜日(祝日の場合は営業)
焙煎機 FUJIROYAL R105(半熱風 バーナー増設)
エリア 神奈川県
豆の販売 あり
その他 駐車場あり 喫煙席なし

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この記事を書いた人

MIKU FUKAZAWA

コーヒーに片想いしています。いつか近しい関係になれますように。
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