宮の森アルケミストコーヒー

ニセコにあるSPROUTというコーヒー屋さんでスペシャリティーコーヒーを飲んだんです。
そこで初めて美味しいと思ったのが一つ。
もう一つが、コーヒーは「安らぎと活力」「わくわくとリラックス」という相反するものが一つになっているという特別な魔法の飲み物だと信じているからです。

ありがとうございます！
香りと温かさで安らぐ、且つカフェインで活力が出る。
なんの気持ちかというと・・・
誰しも旅行などで出会う、一番大好きな景色ってあると思うんです。
それを見てる時って、ワクワクとリラックスを同時に体感してると思うんですよ。
本当に最高な気分なんです。
それを、わざわざ旅行に行かなくても毎日一杯のコーヒーを飲むことで心の安らぎを得て人に優しくなれたら・・・と。

私自身が信じていることをみなさんと共有させていただいています。

コーヒーに関わる仕事をしたいな、と思いながらも行動するまでには５年かかったんですよ。結局は怖かったんですよね。

社会人としてのキャリアはニセコの外資系の山岳リゾートのホテルマンを５年。
その後、星野リゾートのマネージャーをさせていただきました。
30歳になると迷うもので、このまま会社員を続けるのか、それとも好きなことを仕事にするのか考えていました。
そんなとき、妻から「コーヒーやりたいんでしょ？」と言われ、逃げ場がなくなりまして笑

一旦腹が決まるとすぐに、夫婦二人で無職で札幌にやってきました。それが３年前ですね。

はい笑
まずは焙煎機を買いました。自宅を焙煎所にしてお店を持たずに卸売だけをさせていただいて。
３年くらい北海道で卸売をさせて頂いて、目標達成出来たのでお店を開くことができました。

自然が好きで宮の森に住んでいたことが一つ。
もう一つは奇跡的な出会いがあったからです。
隣の荒井山簡易郵便局が所有するテナントがこの場所でした。
フランチャイズなんですね。郵便局内にネコちゃんがいたり。

私が見た時、この場所は倉庫のように使用されていたので、所有者の郵便局の方に聞くと一ヶ月くらいで空きますよと教えてくれたのです。
ここだと思い即決し、タイミングよくこの場所に決まりました。
宮の森の玄関口のような素晴らしい場所でお店を作らせて頂いてありがたいです。

由来は２つありまして、一つは小説のアルケミスト(心の情熱に従う)という物語にとても影響受けて、使わせていただきました。
アルケミストというのは錬金術師のことで、あくまでも伝説上の話ですが「あらゆることを行動によって金に変える」というのが現代の錬金術。
金というのは楽しい・美味しい・気持ちいいい気分になるためのこと。
そこから名付けました。

心に風が吹くコーヒー屋というテーマでやっています。
それしかないですね。
とにかく温かいお店にしたかった。
コーヒーカウンセリングさせて頂いてるのって、コーヒーって本当に美味しいんだ！と言うのを分かち合いたくて始めたんです。

豆買って、会計してさよならじゃなくっておいしい！これが好き！ですよね！って言うことがしたくて。

当店で使用している器具って一つも業務用のものは無いんですよね。
ご家庭の美味しいコーヒーのサポーターというのを軸としてやっているので、全部家庭で使えるものをと。
美味しいコーヒーを飲んでいただいて、これをこのままお店でも買える形にしています。

コーヒーカウンセリングは無料で全部飲めるので、豆選びに失敗しようがないんですよね。
全部飲んで合わなければいらないっていうのもありなので。

ほんとにみなさん変わるみたいです。
え？それ買うの？というような意外なものを新しく発見して帰る方も多いようです。

自分を大切にするというのは凄く大事なことだと思うんです。
人にも自分にも優しく接すること。
Netflixを見たり、散歩したり、ランニングしたり、音楽を聞いたり、弾いたり、と色々あるかもしれないんですけど、その選択肢の一つとしてコーヒー選びにうちに遊びにいらしてくださるのが良いんでは無いかなと思っています。

「行きたい未来に行けるパスポート」と思いました。

コーヒーを頑張っているわけじゃなく、コーヒーというメガネをかけた後に見える世界があるわけですよ。
だいたい何でもそうだと思うんですが、その眼鏡をかけている世界があるから「あー頑張れる」って。
そのかけているメガネの世界がぼやけていたり、暗かったらやる気が無くなっちゃうと思うんですね。
コーヒーを頑張ってるんじゃなくて、人生がんばっている中にコーヒーがある。
そこから色々な素敵な出会いもさせて頂いたりとか。

次は世界一住みやすいと言われているバンクーバーに２号店を出そうと思っています！