SKY BLUE COFFEE ROASTERS

SKY BLUE COFFEE ROASTERS

SHOP 2019.11.29

JR平和駅から歩くこと約10分。
新道沿いの住宅街にひっそりと佇む自家焙煎所SKY BLUE COFFEE ROASTERS(スカイブルーコーヒーロースターズ)が見えてきます。

店内に入るとコーヒー豆を焙煎した香りが漂い、様々な銘柄が棚に並んでいます。
窓際には数席の椅子が配置され、お店の中でコーヒーを飲むことも可能。

奥を見ると空色の焙煎機に真剣な表情で向き合う代表取締役の矢野 一夫さんの姿が。
矢野さんは2019年8月にこの焙煎所を開いたばかりですが、北海道や東京のカフェ・コーヒー店で長年腕を磨き、コーヒーの国際認定資格取得や競技会優勝等の実績を持つ実力者です。

どのようにしてコーヒー業界に入り、お店を開いたのか。
じっくりとお話を伺っていきます。

コーヒー業界に入ったきっかけを教えてください。

元々は広告代理店の営業マンとして働いていて、当時の自分はコーヒーが好きではありませんでした。
しかし、転職先の会社でコーヒーを扱うことになり、それが業界に入るきっかけとなりました。

コーヒーが好きになったきっかけを教えてください。

ある時飲んだクリーンな味わいのコーヒーによってコーヒーって本当はこんな味がするのかと、今まで抱いていた概念が変わってしまったからです。
そのコーヒーがスペシャルティコーヒーでした。

SKY BLUE COFFEE ROASTERSコーヒー豆

スカイブルーコーヒーロースターズではコーヒーの中で最も高品質とされるスペシャルティコーヒーのみを取り扱っています。

業界に入ってからはどのように経験を積まれたのでしょうか

北海道の飲食店、札幌・東京のカフェ・コーヒー店で経験を積みました。
また、国際的コーヒー豆鑑定資格であるQグレーダーの取得やセミナーと競技会に参加することでコーヒーに対する知識と技術の向上に努めてきました。

SKY BLUE COFFEE ROASTERS矢野さんによるドリップ

スカイブルーコーヒーロースターズ 代表の矢野さん

カフェを開いた理由を教えてください

元々、40歳になったら独立することを決めていました。
退職してから10ヶ月ほどかけて様々な物件を吟味し、2019年8月29日にこの場所に焙煎所を構えました。

人が頻繁に往来する場所ではありませんが、周りにあまり迷惑をかけず、自由に焙煎をできるのがこの場所のメリットです。

SKY BLUE COFFEE ROASTERS外観

カフェというより焙煎所としての色が強いのですね

当店のイメージはコーヒー豆の販売と焙煎がメインのロースタリー(焙煎所)です。
店舗営業の他に専門学校講師やコンサルティング業務等がある都合上、週に4日しか店舗を開けていないのですが、元々想定していたよりお客様が来てくだっています。

店内でコーヒーは提供していますか

店内に椅子を数席用意しているのでそちらで飲んでいただけます。
また、テイクアウトの提供も行っています。

SKY BLUE COFFEE ROASTERS内観1

食事やデザートの提供は行っていますか

帯広のウエモンズハートさんのミルクアイスを使ったアフォガードを試験的に提供しています。
その他のデザートや食事の要望もいただいているのですが、当店は飲食店というより営業色が強いので、営業形態をどうしようかと悩みますね。

特に今力を入れている業務があれば教えてください

力を入れているのはオフィスコーヒーです。
オフィスコーヒーは淹れ方や価格の面で手軽さを求められるので、当店が扱っているスペシャルティコーヒーには相反するイメージがあります。

しかし、グレードの高いものを届けることでオフィスでも高品質なコーヒーを楽しんでいただき、スペシャルティコーヒーの魅力を広く伝えていきたいと考えています。

焙煎されたコーヒー豆

職場で高品質なコーヒーを飲めると仕事のモチベーションも上がりそうです!

続いて、お店のコンセプトを教えてください。

コンセプトは、コーヒーが嫌いだった自分が研鑽を重ね作り上げた、飲んだ人に感動を与えるようなクリーンな味わいです。

スカイブルーの店名の通り、飲んだ後に爽やかな味わいを楽しめるよう、高品質な生豆の仕入れ・味わいを引き出す焙煎・適切な抽出と、コーヒーの味わいに関わる全ての過程を大切にしています。

SKY BLUE COFFEE ROASTERSロゴ

お店のPRをお願いします。

当店の目玉は焙煎機の貸し出しを行うシェアローストです。
当店では世界大会公式マシンGIESEN(ギーセン)を導入しています。

最新式焙煎機を1バッチ毎または時間毎で貸し出し、開業予定者や焙煎に興味がある方、さらにロースター同士で知識と経験を共有することで共にレベルアップしていくという札幌初の試みです。

シェアローストにも使用しているギーセン社の焙煎機について教えてください。

ギーセンは他の焙煎機に比べて蓄熱量が多いので浅煎りにした時でもしっかりと熱を伝えることができます。
また、焙煎機内の釜の回転数を変えれる事等、他の焙煎機より設定できることが多いのでオリジナルの焙煎が可能です。

ギーセン焙煎機による焙煎

自由度が高い反面、どの部分をどれくらい調整すればどの味わいがどれくらい変化するかという調整する箇所と味わいの関係を把握する事の難しさがあります。
気軽に焙煎体験をしてみたいという方には敷居が高い焙煎機かもしれません。

自分自身まだ掴みきれていない部分もあるので、ギーセンを使っているロースターとの情報交換も積極的に行い、日々進化している所です。

矢野さんは様々な焙煎機を使用してきたと思いますが、ギーセンの焙煎機を採用して実現した味わいはありますか

以前使用していた焙煎機に比べ、深煎りのコーヒーの味が向上しました。
余計な苦味・エグみ・渋さが一切ないクリーンな深煎りを実現することができました。

抽出器具のPRをお願いします

抽出はハンドドリップとエスプレッソ、コールドブリューを提供しています。
ハンドドリップの器具には浅煎りの味わいを活かせるcoresのゴールドフィルターを使用しています。

coresゴールドフィルターを使用したドリップコーヒー

現在注目しているコーヒー生産地はありますか

業界でアジアのスペシャルティコーヒーが注目を集めていて、自分もカッピングしていいなと思ったミャンマーのサンプルを取りました。

あと、丸井今井札幌で行われた珈琲マルシェでも提供されていた沖縄のコーヒー豆も気になっています。

アジアのスペシャルティコーヒーに注目されているのですね

高級品種のゲイシャや精製方法にこだわっている生産地はたくさんありますが、自分達の近くで頑張っている生産地こそ応援していきたいという思いが自分の中にあります。

SKY BLUE COFFEE ROASTERSマグカップ

アジアのスペシャルティコーヒーのクオリティーはいかがですか

当店の基準でいくと、全体サンプルロットが6個あったら2個くらいしか残らないと思います。

当店のコーヒーは全てクオリティーにこだわったものなので、今後取り扱うものに関してもこだわり続けます。
その上で、今後はアジアを推していきたいなと思います。

あなたにとって珈琲とは?

スタートは苦くて不味いものでした。現在は、無限の可能性をもった茶色いものだと思っています。

国際的コーヒー豆鑑定資格保有者の選定したクオリティーの高い生豆、世界大会公式焙煎機による豆の特長を引き出した焙煎、豆の味わいを活かすゴールドフィルターでの抽出。
スカイブルーコーヒーロースターズは大きくない焙煎所ですが、たくさんの魅力が詰まっています。

カジュアルな雰囲気の空間と気さくな矢野さんの人柄により、近所の人から外国人旅行者まで多種多様な人が気軽に立ち寄りコーヒーを楽しんでいる焙煎所。
そのクリーンな味わいのコーヒーをぜひ一度飲んでみてください。

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INFORMATION

店舗名 SKY BLUE COFFEE ROASTERS(スカイブルーコーヒーロースターズ)
住所 札幌市白石区平和通16-北5-20
TEL/MAIL 070-2005-3662 / k.yano@skyblue-coffee.com
WEB WEB Facebook Instagram Twitter
営業時間 10:00~18:00
定休日 月〜水、祝日は不定休
※営業日の詳細は店舗様へ直接お問い合わせください。
焙煎機 GIESEN 半熱風式 W1
エリア 札幌市白石区
豆の販売 あり

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この記事を書いた人

SHO KONISHI

記事を通して、皆さんがコーヒーを楽しむお手伝いができればなと思っています。