【BASKING COFFEE/ 福岡県 大野城市】コーヒーへの愛で人を繋げていく・コーヒーで街への愛着を育む”あなたの”コーヒーショップ

【BASKING COFFEE/ 福岡県 大野城市】コーヒーへの愛で人を繋げていく・コーヒーで街への愛着を育む”あなたの”コーヒーショップ

SPECIAL 2022.12.16

福岡県 大野城市春日原駅東口から徒歩3分ほど。

ガラス張りにアンティークを思わせる白い扉が特徴的な外観。
店内は明るく開放的で落ち着いた空間はまるで海外のよう。

コーヒーがある空間で生まれる繋がりを大切にしたいという想いのもと、
BASKINGという店名にもある日向ぼっこできるような誰もが安心してくつろげる場所。

そんなBASKING COFFEE kasugabaruの店主をしながら、スペシャルティコーヒーの文化を伝えるインディペンデントマガジン(季刊誌)『Standart』の日本語版ディレクターを務める室本寿和(ムロモト トシカズ)さんにお話を伺いました。

1984年、福岡県北九州市生まれ。
高校卒業後、オーストラリアに留学し、翻訳・通訳の国家資格を取得。
帰国後、翻訳・印刷会社に就職し、2012年に転勤でオランダ・アムステルダムへ。
2017年3月より、スペシャルティコーヒーの文化を伝えるインディペンデントマガジン(季刊誌)『Standart』の日本語版ディレクターに就任。3ヶ月に1度のペースで発行する同雑誌の制作を、友人やフリーのクリエイターらとともに進める。
2021年より、福岡で友人の営むBASKING COFFEEの3店舗目となるBASKING COFFEE kasugabaruを運営。
2児の父・ときどきバリスタ。

お店・コーヒーのコンセプトを教えてください。

「コーヒーで街への愛着を育む」

子育て世代がコーヒーを通じて繋がり、お客さん同士で自然と話が生まれる、おいしいコーヒーがあってリラックスできる「あなたの」コーヒーショップ。

コーヒーで繋がりを作る。
コーヒーで暮らしを豊かにする。
コーヒーで地域に貢献する。
コーヒーで幸福を共有する。
というのをコンセプトでやらせてもらっています。

ご自身もお子さんがいらっしゃるのでそれも理由の一つでしょうか?

そうですね。それが大きいですね。
オランダで1人目の子供が産まれて、こっちで2人目の子供ができて。
帰国したばかりで土地勘もない。幼稚園とか通い始めると意外に大人は動けないなって感じて・・・。
そういうのがあってコロナになって、地域で過ごすことが増えた時に、珈琲屋とか自分の気持ちが上がるような場所が近くにあまりないなと改めて気づいたんです。

そういう話をBASKING COFFEEの友人榎原にしてたら、お店やらないかって話になっていきました。

子供を育ててる僕たちの世代の人たちが(30代〜50代とか)、なんかこう、ゆるくお互い繋がれたりとか、ホッと一息付けるような場所が地元ベットタウンに必要じゃないかと思うようになりました。

そういう場があったら親ではない自分が楽しめて嬉しいですね。
次に、コーヒー業界に入ったきっかけを教えてください!

コーヒーカルチャー雑誌「Standart」の日本語版を出版することになり、雑誌編集者としてコーヒー業界へ入りました。

始める時は怖くなかったんでしょうか?前例がないですよね?

あんまり怖さはなかったかもしれないですね。ワクワクとかの方が大きかったです。

オランダに住んでた時働いてた会社は10年くらい勤めてたんですけど、子供が1人目生まれたばかりで、この仕事ずっとやっていくのかなと2〜3年悩んでました。
そんななか、趣味でコーヒーが好きだったのでワークショップに参加したり、カフェ巡りしたりしてました。
そこでBASKING COFFEEにつながるエピソードがあるんですけど、元々BASKING COFFEEの榎原とはオーストラリアで知り合ったんですよ。
同じ福岡出身ってことで意気投合して、いつか会おうとお別れして。

彼が日本に帰国して2014年にBASKING COFFEEをオープンして、一度一緒にやらないかと声かけられたんですけど、オランダの仕事にも慣れて落ち着いてきたタイミングだったので断っちゃったんです・・・。

その後、コーヒーにどっぷりはまっていくことになり、断ったことを後悔したんですね。

それをきっかけに、次チャンスがあったら絶対に掴もうと決めていた矢先のコーヒーカルチャー雑誌「Standart」の雑誌編集者でした。

私が特に印象的なのは、トシさんが綴る詩的なコーヒーのレビューです。情景が思い浮かぶような。

僕は珈琲ラバーから珈琲屋さんになったので、未だに勉強しないとずっとやってる人には敵わないんですけど、プロフェッショナルじゃないからこそ評価はしたくないなと思ってて。
自分が美味しい美味しくない・この店良い悪いとか、そういう評価をする立場にないし、する必要もないと思ってるんで、好きだったら行けば良いし、嫌いだったら飲まなければ良い、それだけの話で。
普段僕はコーヒー飲む時に楽しんでる美味しい部分、面白いな、楽しいなって思う部分だけに着目しようと思ったんすよね。
フレーバーコメント通りじゃなくてもいい。あなたが感じるのもを聞かしてよって思います。

お店をオープンした背景・店名の由来を教えてください。

古くからの友人である榎原圭太がBASKING COFFEEを8年前にスタートし、コロナ禍をきっかけに今住んでいる地域にコーヒーショップを作りたいと思った僕は、榎原と話す中でBASKING COFFEEの新店舗としてBASKING COFFEE kasugabaruを作ることになりました。

BASKINGとは日向ぼっこするという意味があり、旅人であった榎原が旅先で日向ぼっこした記憶と、コーヒーノキが太陽を浴びて日向ぼっこをするように育つ様子を想像して名付けた名前です。

この場所にした理由はありますか?

本店は福岡県東区千早、姉妹店は広島市宇品、そしてBASKING COFFEE kasugabaruは福岡県大野城市錦町にあります。
錦町エリアは春日原とも呼ばれていて、この場所にした理由は僕自身がが春日原に住んでいるからです。
お店は古くからの商店街に位置していて、西鉄春日原駅から徒歩2分。
福岡市のベッドタウンのような街でファミリー層が多く住んでいます。
コーヒー屋さんが少ないこと、家から近いこと、コーヒー消費が見込める30~50代が多いこと、コンセプトにもあるようにこの街に愛着をもっと持ちたいと思ったからなど、理由はいくつかあります。

お店のPRポイントを教えてください。

美味しいコーヒー、心地よい空間、お店に集まるフレンドリーなお客さんたち。

素敵ですねー!そこに集いたいです!
お店のメニューはどんなものがありますか?

珈琲豆屋なのでラインナップが豊富。試飲もできる。少なくとも僕がいるエリアでそういうお店なかなかないので喜ばれますね。

シーズナルドリンクは3ヶ月ごとに変わります。
エスプレッソトニックだったり、ニュービエナっていう、ウインナーコーヒーのラテ版をやってます。
そのほかにはカスカラを扱っていたり、ビーントゥバーのチョコを使ったチョコドリンクもめちゃくちゃ美味しいくておすすめです!

Basking CofeeとStandartの編集長の二足のわらじは大変ですよね?どのように工夫して仕事をしているんでしょうか?

お店は妻とスタッフと一緒に運営していて、オーナーの榎原をはじめ、チーム全員のサポートがあってのBASKING COFFEE kasugabaruです。
榎原や家族、チームとの信頼関係があったからこそお店をスタートすることができましたし、今も続けることができています。
オープンから1年経ちましたが、ようやく年間を通じたコーヒーショップの運営というものを経験でき、リズムもつかめてきました。これまでは工夫も何もあまりなかったのですが(ただやるのみ!)、これからは少し工夫できたらなと思っています。

お店の仕事は店舗に立たなければできない仕事以外にも、バックエンド的な業務が多くあります。僕が店舗に立つ時間を短くして、バックエンド業務をリモート(自宅から)でやることで、店舗スタッフとの連携・役割分担をしながら、Standartの業務とのスケジューリングを行っています。

最後にトシさんにとって珈琲とは?

世界を繋げてくれるもの。

総括して一言でと言われると、僕らのスタンダートがコンセプトというかフィロソフィーということもあってコーヒーへの愛で人をつなげていく。

「コーヒーが」ではなくて「コーヒーへ」の愛がつなげていくみたいなとこを僕らはすごく感じることがあって。

コーヒーって凝るのも楽しいけど、やっぱりカフェで集まってひとと家族と過ごすの楽しいよねっていうのは変わってなくて。

珈琲が好きだから好きな人と出会うし。世界を広げていって繋げていく、新しい世界と出会うってことなので楽しくてたまらないっていうか。

◉オーナープロフィール◉
幼少期〜青年期:両親の影響でコーヒーを飲むようになる
2004〜2007:オーストラリアでの学生時代にカフェカルチャーが好きになる
2008:福岡でスペシャルティコーヒーに出会う
2008~2012:福岡のスペシャルティコーヒーシーンを追う
2012:オランダに移住。アムステルダムのコーヒーシーンを開拓
2012~2015:世界的なスペシャルティコーヒーブームでアムステルダムもコーヒーショップが増え、同時にスペシャルティコーヒーカルチャーにどっぷり浸かる。
2015〜2016:スペシャルティコーヒーの文化を伝えるインディペンデントマガジン(季刊誌)Standartを創刊と同時に読み始める。日本語版を夢見る
2017:夢が現実になりStandart Japanのディレクターに就任。日本へ帰国。
2018~2019:友人の店BASKING COFFEEにて月一程度たまにお店に立つゆるキャラになる
2021年4月、BASKING COFFEE kasugabaruをオープン。

BASKING COFFEEさんとのインスタライブの様子はこちら。

THE RELAYのInstagramには今までのマンスリーロースターで参加してくださったロースターさんのご紹介もしております。

是非フォーローしてくださいね!

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Parklet / source: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000072758.html

INFORMATION

店舗名 BASKING COFFEE kasugabaru
住所 〒816-0935 福岡県大野城市錦町2丁目1−18 1番18号
WEB Instagram WEB
営業時間 11:00〜19:00
定休日 木曜
焙煎機 PROBAT Probatone 5kg窯 Type2
エリア 福岡県 福岡県 大野城市
豆の販売 あり

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この記事を書いた人

MIKU FUKAZAWA

コーヒーに片想いしています。いつか近しい関係になれますように。
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