【TAKADA COFFEE/山口県】古き良き武家屋敷という空間で味わえる、34年愛され続けてもなお、進化していくコーヒー。

【TAKADA COFFEE/山口県】古き良き武家屋敷という空間で味わえる、34年愛され続けてもなお、進化していくコーヒー。

SPECIAL 2021.06.16

山口県下関市長府侍町。
ここは多くの武家屋敷が現存している歴史のある町です。

そのなかでも、長府侍町に江戸時代から残る毛利家の補佐役福原家武家屋敷を継承し、
日本建築に携わる大勢の職人達と新たな息吹を与えて再生したカフェがTAKADA COFFEE CHOFU店です。

今回お話を伺ったのはTAKADA COFFEEの東さん。
古き良き山口県の歴史的な建物を残すために、コーヒー屋としてここでお店をはじめた経緯などもお聞きすることができました。

東さんがコーヒー業界に入ったきっかけを教えてください。

私が産まれる前から家業として母がコーヒー屋をしていました。
コーヒーとずっと触れ合う環境で過ごしていて、いつかは家業を継ぐんだろうということは小さいながらに思っていましたね。
それがコーヒー業界に入ったきっかけというか、私の生活の中にあるものでした。

小さい頃からコーヒーは飲まれていたんでしょうか?

そうですね、烏龍茶がわりにアイスコーヒーなどを飲んでいましたよ!

それはすごいですね・・・!何歳ごろから飲まれていましたか?

小学校5〜6年ごろからカフェオレを飲み始めました。
なので今でもカフェオレは好きですね。

コーヒーと共に成長されたのがわかるエピソードですね!

次にカフェを開いた理由を教えてください。

星野リゾートに勤めていた頃、地域を再生する仕事などをしていました。
Uターンしてこちらに戻ってきてから色々な案件を頂くようになり、
地域に根付くカフェや、その地域で廃れていた場所をどう活性化するかというところを重点的に考え、店舗展開をしていきました。
コーヒー屋として何ができるかということを常に考えながら行動していった結果がカフェを開いた理由ですかね。

何店舗か店舗展開もされていますが、立ち上げから携わったお店もあるんでしょうか?

そうですね、SENZAKIの店舗は道の駅ができる大規模な立ち上げのプロジェクトに入らせて頂いて、
テナントとしてではなく、道の駅全体として仙崎のエリア全体としてどうしていくか、というところから関わりました。

先ほどのお話のなかで地域に根付くカフェという言葉がありましたが、SENZAKIは海辺にある道の駅、
KANMONは市街地にあるアットホームなカフェで近くには水族館があったりとそれぞれ違った役割がありますよね。

そうですね、お店によって世界観が違うので、置いている商品が違ったり、それぞれのキャラクターを活かした店舗づくりをしています。

ありがとうございます。

次に店名の由来を教えてください。

旧名が高田だったのでそこからとっています。
苗字が変わって、そのタイミングで店名を変えようとも思ったのですが、
既に名前が浸透していたので、このまま変えずに続けていこうとなりました。

そうだったんですね、だから店名と東さんのお名前が違っていたんですね。

次にカフェのコンセプトを教えてください。

「お客様のホッとする空間のお手伝い」です。
カフェでもそうですし、ご家庭に帰ってからもホッとする空間のお手伝いができたらという思いで、
自社で焙煎を始めたというのが最初のストーリーとして聞いています。

「旅とコーヒー」という言葉もHPに載っていますが、よく旅をされるんでしょうか?

そうですね、私は学生時代バックパッカーをしていました。
世界中の色々なところにいきましたね。
アジアから中東など、だいたい60〜70の国は行ってます!

学生時代ということは携帯電話の翻訳機や地図アプリなど、便利なものがまだなかった頃ですよね・・・!

そうですね、地球の歩き方の地図を破って持ち歩いていました。
寝泊まりする場所は野宿をしたり、ヨーロッパだと寝台列車に乗ったりしてましたね。

治安がよくない国も行かれたんでしょうか?

今では行けないイエメンなどにも行きましたし、私が行った2日後に紛争が始まったりということもありました。

怖さはなかったんですか?

若い時は怖さよりもワクワクの方が勝ってたので。全然怖いと思ったことはなかったですよ!

訪れた国それぞれのコーヒーは飲みましたか?

はい!もちろん飲みました。

その中で思い出に残る一杯があれば教えてください。

色々なパターンがありますね・・・。
スペシャルティーコーヒー業界にいて、お店に訪れた時にそういった目線の飲み方をすると美味しいんです。
だけど、現地の人が実際に淹れてくれるひとの温もりでいうと、イエメンのコーヒーが一番印象に残ってますね。

現地の方とのふれあいや人の温かさは旅の醍醐味ですよね。

そうですね、すごく大事だと思います。

最近ではコロナの状況がありますが、直近で行かれた国はありますか?

グアテマラの農園に行かせていただいて、帰国してから世界中にコロナが広まったという感じです。
この時は丸山珈琲の丸山さんとご一緒させて頂いて、農園訪問をしていました。
ここ数年の間に丸山さんの農園ツアーに行かせていただいて、ボリビアから始まってとても貴重な体験をさせて頂いています。

実際に訪れてわかることや、築ける人間関係というのがありますよね。

次にカフェのコンセプトを教えてください。

生産者が作るものを通して、人と人をつなぐ場所を作りたいということですね。
生産者から受け取ったものを消費者に伝えることも大事ですし、
お店を構えることで、私たちのお客様どうしがこの場所で出会い新しい仕事に繋がることもあるので、人を中心にというのは大切にしています。

なぜこの場所に決めたのでしょうか?

もともと仕事のお付き合いをしていた方が、山口県の毛利家毛利藩の武家屋敷のオーナーさんでした。
空き家をどうにかしたいというお話を聞いた時に、下関にはその方達は住んでいないため管理ができず、手放して壊してしまうか、空き家のまま管理を続けていくか悩まれていたんです。

その頃、たまたま私が焙煎所兼コーヒー屋をできる場所をずっと探していたんですね。
そういったタイミングとご縁で、東さんならと。
色々な想いがこのお屋敷には詰まっているので、その想いを引き継ぎ、しっかりと覚悟を決めて購入させていただいて今に至ります。

建物は築何年くらいなのでしょうか?

現在分かっているだけで130年は経っているみたいです。
もしかするとそれ以上の可能性もあります。

今までに補修などもされているんでしょうか?

補修や増築している箇所もあれば、130年そのまま現存している部分もあります。

古き良きものを残し継いでいく。とても素敵なことですね。そして古い建物からしか出ないような、歩くときしむ床の音など、風情があってとても良いですね。
次にお店のPRを教えてください。

色々な国から仕入れた多様性のあるコーヒーを置いています。
さらに、コーヒー屋の目線で考えた、コーヒーの個性それぞれに合うスイーツを自社で開発しています。

ブレンドコーヒーの種類も豊富ですが、なにか作る際のこだわりなどあるんでしょうか?

創業当初からブレンドはずっとあったのですが、スペシャルティーコーヒーをメインにしていた頃はブレンドの種類を減らしている時期もありました。
そこから、より価格帯も含め一般の方に楽しんでもらえるように再度復刻させました。

また、店舗それぞれの特徴を生かした地域のブレンドも作っているのでそれを大事にしているというのもあります。

昔から親しまれてきたブレンドを復刻されて喜んだお客様も多かったのではないでしょうか?

そうですね。そういった声が多かったです。

さいごに、東さんにとってコーヒーとはどのようなものでしょうか?

「人と継承」というテーマが私の中にはあります。

こういったお屋敷を継承していくのは、必ず誰かが次の世代に継いで行く必要があって、そうじゃないと生き残っていかないというか、なくなっていってしまうものなので・・・。
人という部分では、色々な人と出会いますし、色々な人に支えてもらっています。

そういったものがコーヒーにはすごく詰まっていて、それはこれからも変わることなく人を中心に私は生きていくんだろうなと思います。

歴史の浅い北海道に生まれ住んでいる私には、生活の中で触れることのないような長い歴史のある山口県。
今回のインタビューから人と人とのつながりや、昔話ではなく今も住んでいる方々の生活の中にある土地柄のお話もとても興味深かったです。

地域の方に愛される高品質なコーヒーを提供されているTAKADA COFFEさんは今年で創業34年。
創業当初からあるブレンドから、トレンドのコーヒーまで、幅広くさまざまなお豆が店頭に並んでいます。

そんなTAKADA COFFEさんのコーヒーはTHE RELAYにて、6月末まで店内ドリンク提供いたします!

コーヒー豆は8月末までお取り扱いしています。

実際にTHE RELAYで味わって頂き、好みの味を見つけてくださいね!

THE RELAYのInstagramアカウントでは、お取り扱いのコーヒー豆の情報やインスタライブの様子も随時更新されていますので
こちらも是非チェックしてください!

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TAKADA COFFEE さんのコーヒー

INFORMATION

店舗名 TAKADA COFFEE
住所 〒759-0978 山口県下関市長府侍町1-2-39

1-2-39 Choufu, Shimonoseki-shi, Yamaguch
TEL/MAIL 083-242-0950
WEB WEB Instagram Facebook
営業時間 10:00 - 17:00
定休日 水曜日
焙煎機 プロバット12kg釜
エリア 山口県
豆の販売 あり
その他 予約:カフェご利用の席のご予約は承っておりません。

ギフト、珈琲豆のご予約はお問い合わせください。

駐車場:台数に限りがございます。

近隣の駐車場をご利用ください。

近隣駐車場より徒歩5分~10分

歴史博物館、長府中浜駐車場、タイムズ長府

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この記事を書いた人

MIKU FUKAZAWA

コーヒーに片想いしています。いつか近しい関係になれますように。
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