コーヒー屋さん 月祭

コーヒー屋さん 月祭

SHOP 2019.07.16

地下鉄南北線北12条駅から、歩くこと5分。
白いのれんが目印のカフェ、コーヒー屋さん月祭(つきさい)があります。

扉を開けると、すだれや提灯のある和風の空間が広がります。
店内には複数のテーブル席の他に、壁側のカウンター席が配置され、どの席に座ろうかと迷ってしまいます。

注文をしてから席につこうとメニューを見ると、
コーヒーやカフェラテといったドリンクやずんだを使ったフードが並びます。

席につき、ハンドドリップで淹れていただいた自家焙煎のブレンドコーヒーを飲むと、
苦みの中にほのかな甘みを感じられ、後味はすっきりとしていて、とても飲みやすい味わい。

本日はそんなコーヒー屋さん 月祭の店主、岡本 紅羽さんにお話を伺っていきます。

コーヒー業界に入ったきっかけを教えてください。

私は小さい頃はコーヒーを飲んではいけない、という家庭で育ちました。
しかしそれがコーヒーに憧れを抱くきっかけになり、高校生の時からカフェの店員になりたいと思い、大学生になってからアルバイトとしてカフェで働きはじめました

子どもだからコーヒーが飲めないということではなく、コーヒーを飲ませてもらえなかったのですね。

そうなんです笑
小学生の間はコーヒーとコーラが飲んではいけない飲み物で、
そこから私はコーヒーに憧れ、結果的にコーヒーに興味を持ちました。

学生になってカフェ店員として働きはじめてからはコーヒーにどんどんのめり込んでいき、コーヒースクール等、様々な活動を行いました。
そして4年間やりきって終わったというのが業界に入ったきっかけです。

コーヒーを淹れる店主の岡本さん

コーヒーを淹れる店主の岡本さん

カフェを開いた理由を教えてください。

自分の表現をしたい、自分の思う通りに取り組たいと思ったからです。
また、ユーモアのあるお店を開きたいという思いもありました。

例えば『月祭のウインナーコーヒー』というメニューでは、
一般的なコーヒーの上にホイップクリームを浮かべたものではなく、ウインナーとコーヒーを提供します。
出てくるドリンクの名前を変えてみたり、普通の喫茶店では提供していないような少し変わったものを出すといった遊び心を取り入れていきたいと思います。

カフェのコンセプトを教えてください。

コンセプトは京都にありそうな和風のお店をイメージしています。
和は和でもお月見、さらに言うと十三夜をテーマにしています。
十三夜はお供えに豆や栗を用い、当店でもメニューに取り入れています。

自家製のずんだを使ったメニュー

十三夜をイメージしたメニュー

お店のロゴのキャラクターはホッキョクギツネをモチーフにしています。
また、隠れテーマとして一部の家具や小物にハリー・ポッターの要素を入れています。

ハリー・ポッターの要素はどの辺りに取り入れていますか?

店内に置いている時計や黒いはしご、あとは店内のカラーに黒を多めに入れて、ハリー・ポッターの曲を流しても違和感が無いようにしています。
あとは、メニュー表がハリー・ポッターに登場する忍びの地図をイメージしたものになっています。

ハリー・ポッターに出てくる『忍びの地図』をイメージしたメニュー表

ハリー・ポッターの『忍びの地図』をイメージしたメニュー表

お店のPRをお願いします。

ずんだとコーヒーの組み合わせがメニューのテーマで、イチオシはずんだサンドです。
ホイップがメインのサンドで、月をイメージした栗も入っていて全体的に食べやすく仕上がっています。
コーヒーにも合うのでぜひ食べてみてください。

店名の由来を伺ってもよろしいでしょうか

元々、店名に『月』の文字を入れ、お客様に月を見ながらコーヒーを嗜んでいただくような雰囲気にしたいと思っていました。
そして店名を考える中でふと、『月祭』という言葉がいいかなと思い至りました。

女性的な雰囲気の店名にしたいと考えていたのですが、『月祭』を「げっさい」と読むと濁点が入り、どこか男性的な雰囲気に感じてしまうので、「つきさい」にしました。

コーヒーのブレンドには何かこだわりがありますか

ブレンドのちょっとしたこだわりとして、使用する豆を2種類だけにしています。
ブレンドは3~4種類の銘柄を入れるのが普通だと思いますが、当店では2種類のみにすることで、
それぞれの銘柄の味がよく感じられると思います。

あなたにとって珈琲とは?

私にとってコーヒーは自分の作品に近いです。
コーヒーは飲むより淹れる方が断然好きで、コーヒーを淹れたいからコーヒー屋になりたいと思ったほどです笑

だからずっと、自分のお店で自分のこだわりを持ってお客様に美味しいコーヒーを提供したいと思っていました。

コーヒー屋さん 月祭のコーヒー

お店の空間にこだわり、自ら焙煎・抽出までを行って提供するコーヒーはまさに岡本さんの作品ですね

そうですね。
以前、お店で働いていた時は焙煎は行っておらず、自分で焙煎を行うようになってから少し感じ方が変わった所もあります。

今までよくわからない部分がはっきりしたり、こんな焙煎をしたからこういう味がでるだろうと考えながら抽出をすることができています。
自分で焙煎をすることで、より一層自分の作品と言えるようなコーヒーに仕上がっていると思います。

和の雰囲気をメインコンセプトに据えつつも、細やかな所に岡本さんの遊び心が見られるコーヒー屋さん 月祭。

エンターテイメント感にこだわったという内装の細部にはこだわりが満載。
例えば、店内を見渡すと細かい所に小動物が隠れていて、ハリー・ポッター好きがニヤリとするあの動物も隠れています。

そんなお店には、通りがかりの人やSNSを見てきた人、さらには常連さんが次々と訪れ、
岡本さんの丁寧で明るい接客を受けながら、コーヒーとフードを楽しむ姿がありました。
どのお客さんも本当に居心地が良さそうで、6月にオープンしてまだ間もないこのカフェが
早くも多くの人に愛されていることが伝わってきました。

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INFORMATION

店舗名 コーヒー屋さん 月祭(つきさい)
住所 札幌市北区北13条西3丁目2-27 ソシアルトミイ No11 1階
WEB WEB Instagram Twitter
営業時間 9:30〜17:30(金曜日 12:00〜18:00)
定休日 木曜日
焙煎機 焙煎研究所製 オリジナル焙煎機
エリア 札幌市北区
豆の販売 あり(7/15以降販売予定)
その他 ドリンクテイクアウトあり

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この記事を書いた人

SHO KONISHI

記事を通して、皆さんがコーヒーを楽しむお手伝いができればなと思っています。